健康 災害時に食中毒から身を守るために、今できること

災害が起きると、水や衛生用品が不足し、衛生管理が難しくなります。過去の災害時の避難所では食中毒が発生し、多くの人が体調を崩しました。事前に備えておき、あなたと家族の健康を守りましょう。

■家にあるかチェック!家庭で備えておきたい衛生用品
・消毒用アルコール(手指や調理器具の消毒)
・使い捨て手袋・ビニール袋(素手で食品に触れない)
・ウエットティッシュ(水が使えないときに手指の汚れを落とす)
・ラップ・アルミホイル(食品を包んで使い、洗い物を減らす)
・ペーパータオル(水が使えないときに汚れを拭き取る)
・カセットコンロ・ガスボンベ(加熱調理や湯を沸かす)

■飲み水の備蓄、できていますか
災害時は、飲み水の確保が最優先です。最低3日分、1人あたり1日3ℓを目安に備えておきましょう。

■食中毒予防の基本は「手洗い」こんなときは、必ず手を洗いましょう
・調理前、なま物に触れたあと、盛り付け前、食事前
・トイレやおむつ交換のあと、外出後、動物に触れたあと

■水が使えないとき
・ウエットティッシュでしっかり汚れを落とす
・アルコールスプレーを手全体に噴霧し、よくすり込む

■自炊・炊き出しのときに気を付けること
・手を洗ってから調理を始める
・体調が悪い人は調理を控える
・調理場所はできるだけ清潔に保つ
・食材は加熱調理できるものを選び、しっかり火を通す

■食べるときの注意ポイント
・食べる前に手を洗う
・味やにおいが「ちょっと変だな」と感じたら、無理をして食べない
・食べ残しや長時間放置された食品は、思い切って捨てる

■冷蔵できないときの食材保存の工夫
・缶詰やレトルト食品、乾物など常温保存が可能な食品を備蓄
・開封後は密閉容器に入れ、できるだけ早く使い切る
・涼しい場所や日陰に保管し、直射日光を避ける
・保冷剤やクーラーボックスを活用して一時的に温度管理を

■特に注意が必要な人への配慮
・子どもや高齢者は免疫力が弱く、食中毒のリスクが高いため、注意が必要
・加熱不十分な食品や、長時間放置された食品を食べさせない
・水分補給をこまめに行い、体調の変化に気を配る

■今すぐできること
・家にある衛生用品をチェック
・飲み水の備蓄量を確認する
・家族と一緒に「災害時の衛生対策」を話し合う

■避難所での衛生管理の工夫例
・共用スペースが多いため、手指消毒を徹底
・入り口にアルコール消毒を設置し、全員が入退場時に消毒を行うルールを設け、感染症の拡大を防ぐ
・清掃当番を住民で分担し、衛生状態を保つ

小さな備えが、大きな安心につながります。今日から、できることを1つずつ始めてみませんか。

問合せ:千代田保健所生活衛生課食品監視指導係
神田【電話】03-5211-8168
麹町【電話】03-5211-8169