くらし 地域を守る、地域のチカラ。私たちの消防団。(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都品川区
- 広報紙名 : 広報しながわ 令和7年2月1日号
地域の人たちによって組織される消防団は、地域の防災力を支える要です。いざという時のために、災害発生を想定した消火活動や応急救護などの訓練を行い、「自分たちのまちは、自分たちで守る」という強い思いで活動しています。
品川区には品川・大井・荏原の3つの消防団があり、約630人の団員がそれぞれの地域で活動しています。男性はもちろん、女性団員も約3割を占め、昨年は都内で初めての女性消防団長も誕生しました。
災害時、私たちにとって最も身近で頼りになる、消防団の活動をご紹介します。
■私たちのまちを守る消防団を知ろう!
消防組織法に基づき、各市町村に配置される消防機関です。東京都では、都知事が管理する「特別区」と各市町村長が管理する「多摩・島しょ地区」にそれぞれ分かれています。
消防団は消防署とは異なり、地域住民が主体となって組織し、普段は仕事や家業などに従事しながら、災害時には消防活動に駆けつけるという特徴があります。
火災だけではなく、地震、風水害などの大規模災害時にも、消火や救助、避難誘導などの幅広い活動を行います。また、消防団員は非常勤特別職の地方公務員としての身分を持つため、年額報酬や出動報酬などが支給されます。
主に次の役割を担い、活動しています。
・火災の消火活動
自宅や職場などから迅速に現場に駆けつけ、火災の消火活動を行います。消防団には、可搬ポンプや各種資機材を積載している小型の車両が配備されているため、大きな消防車では入ることができない地域でも消火活動を行うことができます。
・災害対応
地震や台風、大雨などの自然災害が発生した時に、地域の人たちの避難誘導や救助活動などを行います。消防団員は地域のことをよく知っているため、現場の状況に応じて様々な対応をすることができます。
・防災啓発活動
学校や地域の方たちへ向けて防災訓練や防火・防災教育などを行い、災害に備える意識を高める啓発活動も行っています。
・災害活動訓練
火災が発生した時に適切に消火活動ができるよう、可搬ポンプやホースを使った消火訓練などを行っています。また、災害時などに使用する各種資機材を使いこなすための訓練も重要です。
・防災訓練指導
町会・自治会や学校が行う防災訓練では、消火器を使った初期消火やAEDを使った応急救護などの指導をし、地域の防災力を高める活動を行っています。
・地域の警戒活動
地域のおまつりやイベントの会場では、火災などの発生に備えて警戒活動や防火・防災指導を行っています。また、火災が増加する冬の時期には地域を巡回し、防火・防災を呼びかけています。
○大学生の消防団員も活躍中!
品川消防団は令和4年から品川消防署と連携し、区内にある東京医療保健大学で入団説明会や各種イベントに併せた広報活動を行ってきました。その結果、これまでに40人以上の学生が入団し、地域で活動しています。東京消防庁では、消防団員として消防団の活動をした学生に対し、「特別区学生消防団活動認証状」を交付する制度を実施しています。就職活動時には企業などに提出することができ、学生生活で社会に貢献してきたことをアピールすることができます。
問い合わせ:防災課防災安全・国民保護担当
【電話】5742-7651【FAX】3777-1181