くらし ひとりの命も犠牲にしない災害に強い街を目指して

荒川区長
滝口 学(たきぐち がく)

荒川区内には、地震に対して防災上危険度の高い木造住宅密集地域が広がっており、大規模な地震が発生すると、建物の倒壊や火災の延焼による甚大な被害が想定されています。そうした被害を最小限に抑えるための防災対策は、区が最優先で取り組むべき課題の一つと考えています。
区では、平成25年度から不燃化特区制度を導入し、老朽建築物の除却や不燃化建築物への建て替えへの支援を行っています。特に改善が必要とされる木造住宅密集地域においては、道路の拡幅整備や延焼防止のためのオープンスペースの確保といった取り組みを、重点的かつ集中的に行っています。
また、今年度からは、分譲マンションにお住まいの方々が震災時も住み慣れた環境で生活が続けられるよう、分譲マンションの管理組合に対する防災対策への支援を新たに開始しました。さらに、建物の倒壊から区民の皆様の生命と財産を守るための住宅等の耐震化、家具類の転倒防止器具や感震ブレーカーの設置工事・購入費用の助成を行っています。
これらの施策を強力に推進することにより、ひとりの命も犠牲にしない災害に強い街の実現に向けて、ハードとソフトの両面から全力で取り組んで参ります。引き続きご理解とご協力をお願いいたします。