くらし 鎌倉公園で探してみよう 春の生き物

去年の5月に見られた生き物をもとに紹介しています。見つからないときは、野草園管理所の職員にお尋ねください。
最新情報は鎌倉公園ブログからご覧になれます。

(1)ドクダミ・ヤエドクダミ
白い花びらに見える部分は実は「苞」といい、葉が変形したものです。
ヤエドクダミは苞が八重につく品種で、区内で見られる場所はそれほど多くありません。

(2)カワラナデシコ
細かく切れ込みのある花が特徴で、園内では赤と白の花が見られます。秋の七草の1つですが、初夏には咲き始めます。

(3)シャクヤク
しなやかで優しげという意味の言葉でも表現されるように、すらりとした茎に咲く大輪の花は見応えがあります。

(4)ハコネウツギ
枝先に固まって咲く花は、白から徐々に赤へ色を変えます。色の違う花がグラデーションになって咲いている姿が見られます。

(5)アジサイ
花びらに見える部分は「がく」と呼ばれる葉が変化したもので、本当の花は中央の小さな花です。園内には神奈川県鎌倉市から寄贈されたアジサイもあります。例年、本格的に咲くのは6月ごろです。

(6)ヒツジグサ
日本に自生するスイレンの仲間で、水面に白い花を咲かせます。未の刻(午後2時)に開花することからその名前が付いたとも言われています。園内では、正午くらいから開花が見られます。

・クロスジギンヤンマ
ギンヤンマとよく似ており、胸の黒い筋で見分けます。園内では、水路にヤゴ(幼虫)が見られます。羽化しているときは、触らずに見守りましょう。

・ツチイナゴ
バッタの仲間は卵の姿で冬を越すことが多いですが、ツチイナゴは成虫の姿で冬を越します。全体が褐色で、目の下の涙を流しているような模様が特徴です。

・アオスジアゲハ
黒地に青緑色の帯が透けて見える羽を持つ、アゲハチョウの仲間です。園内では、花の蜜を吸っているところがよく見られます。
幼虫はクスノキの葉を食べます。

◆野草園管理所からのお願い
1 生き物を取らない
2 生き物を持ち帰らない
3 外から生き物を持ち込まない

問い合わせ:鎌倉公園野草園管理所
【電話】03-3659-7655

担当課:公園課