健康 元気なカラダは一歩ずつ! ~生活習慣病予防のすすめ~

■第2回「糖尿病」
千葉大学医学部附属病院 糖尿病糖尿病・代謝・内分泌内科
医師 平賀千尋(ひらがちひろ)
「糖尿病」は「インスリン」というホルモンの量が不足したり、働きが悪くなったりすることで血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気です。インスリンは膵臓(すいぞう)で作られるホルモンで、血管から細胞へブドウ糖を運んで血糖値を下げる働きがあります。初期の頃は自覚症状がほとんどありませんが、血糖値が高いまま放置すると、徐々に全身の血管や神経が障害され、さまざまな合併症を引き起こします。インスリンの量や作用の不足を改善し、血糖値を上手に管理することで糖尿病の進行を防ぎ、合併症を予防することができます。
糖尿病を発見するには血液検査で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を確認することが必要です。早期発見・治療のために定期的に健康診断を受診しましょう。

■糖尿病を防ぐ3つのポイント
◇食事
規則正しい食生活は、血糖値を安定させます
1日3食、ゆっくり、しっかり、よくかんで。極端なダイエットはやめましょう。

◇運動
運動をすることで、血糖値が下がりやすくなります
日常生活に、ちょっとした運動を取り入れましょう。

◇口腔(こうくう)ケア
糖尿病と歯周病は深く関係しています
血糖値の高い人ほど、口腔ケアを念入りに。歯科健診も受けましょう。

問合せ:健康推進課計画係
【電話】03-5661-1137