くらし 一緒に活動!~町内会・自治会と地元の団体~

「町内会・自治会って?」「どんな活動をしているの?」。そんな素朴な疑問はありませんか。
町田市には、全部で309の町内会・自治会があります。少子高齢化やライフスタイルの多様化が進む中、それぞれがさまざまな工夫をしながら活動しています。今号では、相原地区で町内会と子ども会が連携して活動した事例をご紹介します。

■町内会・自治会って?
町内会・自治会は、住民同士の自由な意志によって結成されている任意の団体です。そのため、法律などで定められた運営方法や活動内容はありません。
地域で暮らす皆さんが、地域のために必要な取り組みを行っています。

■どんな活動をしているの?
・イベント・お祭り…お祭りや盆踊りの開催など
・防犯活動…防犯パトロール、高齢者の見守りなど
・防災活動…防災訓練の実施、自主防災組織づくりなど
・環境・美化活動…清掃活動、資源の集団回収など
この他にも、地域ごとにさまざまな活動をしています

本紙2面で活動事例について詳しく紹介します

■相原地区の丸山町会と丸山子ども会にインタビューしました
◇丸山町会の特徴を教えてください
加入世帯数は約450世帯です。平坦(へいたん)な土地で相原駅から近く、自然にも恵まれています。古くから住んでいる方と引っ越してきた方が融合して町会運営にあたり、住みやすい地域かと思います。また、この地域で400年以上伝承されている町田市の無形民俗文化財「丸山獅子舞」の継承にも努めています。

◇運営における課題はありますか?
高齢化により若い方が少なくなっています。若い方は仕事や子育てで忙しく、活動が大変なイメージがあるのか、加入しない方が多いです。そこで、丸山町会では「協力委員」の制度を設け、手が空いている時だけ協力していただける方を募集し、現在約20人います。今後、さらに気軽に参加できる「ボランティア」の方も募集する予定です。

○丸山子ども会について教えてください
丸山地域だけでなく、相原町も含めた幼児から小学生まで参加できます。現在、幼児2人、小学生5人の計7人の子どもとその保護者と役員合わせて16人で活動しています。大きなイベントでは、子ども会を卒業した先輩方や町会の方にご協力いただいています。

○どんな活動をしていますか?
以前は、多くの会員がいましたが、生活スタイルの変化やコロナ禍により、子ども会の存続が危ぶまれる程、会員数が減ってしまいました。今は町会とも連携しながら季節のイベントなどを月1回程開催しています。子どもたちが地域と関わりを持てるよう、居場所をたくさんつくってあげたいです。

○丸山町会と子ども会が連携した事例を教えてください
日頃から町会のイベントを子ども会として手伝い、連携しながら活動しています。昨年開催した「ハロウィンウォーク2024」では、サポートオフィスから企画・実施の支援を受けつつ、町会の方々にはご自宅などでのお菓子の配布や見守り、誘導をしていただきました。参加者からは「どんな人が住んでいるのかなど、歩いたことで町の様子が分かり、親として安全な環境で良いと思った」などのうれしいお声をいただきました。イベント後、3人が子ども会に入会してくれました。

○サポートオフィスと連携したきっかけは?
子ども会の会員減少について市民協働推進課に相談したところ、サポートオフィスを紹介してもらいました。広報や会員を増やすための取り組みなどの相談をしています。サポートオフィスのおかげで「ハロウィンウォーク2024」を無事に成功させるだけでなく、町会とより親密な関係が築けました。

◇町内会・自治会に未加入の方へメッセージをお願いします
盆踊り大会やどんど焼き等、地域の方が楽しめるイベントだけでなく、安心なまちづくりのために防犯・防災活動にも力を入れています。災害に備え、普段から顔の見える関係を一緒につくりたいと思います。入会をお待ちしています。

○丸山子ども会に未加入の方へメッセージをお願いします
子ども会は、年齢の異なる子どもたちが学校ではできない体験をすることができ、地域の方々とも触れ合える場所です。親同士も交流できるので、親子共に参加をお待ちしています。活動の様子は、Instagram(本紙二次元コード)で発信しているので、ぜひご覧ください。

問合せ:市民協働推進課
【電話】724-4358

■サポートオフィスに相談してみよう!
◇「町田市地域活動サポートオフィス」って?
町内会・自治会以外にも地域にはさまざまな団体が存在します。サポートオフィスは、開設以降NPO法人を始め、地域で活動する団体の運営を支援し、団体同士の橋渡しを行ってきました。
丸山子ども会と丸山町会が行ったハロウィンウォークにおいても、両団体の課題や悩みを丁寧に伺いながらイベント実施に向けた支援を行いました。
日々の活動をより良くしたい、新たな取り組みにチャレンジしたい町内会・自治会の皆さん、サポートオフィスが一緒に考え、悩み、課題解決に向けた支援を行います。ぜひご相談ください。

◇「まちだづくり応援基金」って?
市内で活動する方を応援したいという想(おも)いを持った方からの寄付を元に、2024年度から「まちだづくり応援基金」を設立しました。まちを良くしたいという志を持った個人・団体の新しいチャレンジに対して、1件最大5万円を助成します。応募方法等の詳細は、市HP(本紙二次元コード)をご覧ください。

※本紙3面で「町田市における地域コミュニティの未来に関する共同研究 経過報告会」を紹介しています。

問合せ:
町田市地域活動サポートオフィス【電話】785-4871
町田市市民協働推進課【電話】724-4362