- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都国立市
- 広報紙名 : くにたちの教育 令和7年3月5日号 第178号
第24期図書館協議会(委員10名。任期令和4年11月~令和6年10月)において、これからの図書館のあり方について議論が重ねられ、「第24期図書館協議会報告と提言」が提出されましたので、概要をお知らせします。図書館では、今回の提言の内容を踏まえ、よりよい図書館づくりを進めてまいりたいと考えています。
■連携によるサービスの充実を目指して
▽「使える」図書館へ
他の施設との連携を有効に活用し、アイディアの共有や役割の分担をおこなうことが望ましく、そのためには告知のチャンネルを広げることが重要です。市民に必要な情報をしっかり届けるためには、情報発信等の能力を発揮する職員の確保も重要です。
▽子どもや若者たちにとって身近な図書館へ
小学校とのつながり(育てる連携)を深めるとともに、若者たちが「居られる場所」となるよう「たまり場」的な性格もあわせもった施設づくりが必要です。
▽ふれあう連携のかたち
ボランティアスタッフは、図書館にとって大切な連携パートナーです。ボランティアグループ・スタッフと図書館職員が日常的に連携できる体制づくりや図書館以外で活動するボランティアとの連携が必要です。そのためには、図書館職員には、ボランティア活動をコーディネイトするスキルや知識が求められます。
▽連携をすすめるために
地域資料の充実や希少本の確保の重要性を踏まえると、確かなスキルや知識をもった職員の確保や育成は、非常に重要です。
■日常のなかに図書館がある環境づくりを目指して
▽全域サービスの再点検・再構築と分館・分室の活性化
分館などの開館日・開館時間の延長は、「居場所」づくりには大切な要素であることを踏まえて、分館・分室ならではの利用のあり方をひきだせるとよいです。
▽しょうがいを持つ方々が身近に感じられる図書館
現在より機能を多く持った分館・分室が増えると、しょうがいを持つ方々へのサービスの地域浸透をはかることができます。また、図書館での調べ方・借り方などをわかりやすく伝えられるようにすることが望ましいです。
■これからの図書館をみすえて
図書館や本をめぐる環境が多様化するなかで、具体的なモノや場にとどまらないサービスの提供などを行う一方、具体的な場として市民に寄り添う図書館であり続けることが肝要です。
これからの図書館には、50年の歩みのなかで、国立市立図書館が築いてきたものを大切にしながら、市民ニーズと柔軟にむきあい、魅力ある活動を模索し続けていただきたいです。
問合せ:中央図書館
【電話】576-0161
ホームページ…【URL】https://www.library-kunitachi.jp