くらし 防災コラム その(28)~線状降水帯~

大規模な土砂や洪水災害が発生したときに「線状降水帯が発生」を耳にすることがあります。「線状降水帯」とは同じ場所に停滞する長さ50~300km程度、幅20~50km程度の発達した雨雲をといいます。同じ場所に長時間にわたり激しい雨を降らせるため大雨による災害が発生することで知られています。平成29年7月九州北部豪雨(死者37名行方不明者4名24時間降水量545.5ミリ福岡県朝倉)や平成25年伊豆大島土砂災害(死者39名行方不明者3名 24時間降水量824.0ミリ大島町元町)でも「線状降水帯」発生しました。気象庁では、令和3年から線状降水帯が発生し土砂災害などの危険性が高まった際に「顕著な大雨に関する情報」を、令和4年からは線状降水帯による大雨の可能性がある程度高いことが予想された場合は半日程度前に大雨に関する大雨情報で呼びかけています。なお、令和6年の線状降水帯の事例数は19事例でした(地方予報区単位気象庁)。

■防災クイズ
1時間降水量80ミリ以上(猛烈な雨)の年間の発生数(全国)は、1980年頃は約14回でした。最近10年間の年間発生数は約何回でしょうか。
(1)約14回 (2)約24回 (3)約48回
答えは、このページの下にあるよ!

「防災クイズの答え」
(2)猛烈な雨は最近10年間では、年間約24回発生しており、約40年間で約1.7倍に増加したことになります。

問い合わせ:防災対策室
【電話】2-0035