くらし 伊豆大島の火山活動の解説〔令和7年9月の概況〕

9月9日から10日にかけて伊豆大島の西方沖を震源とする地震が増加しましたが、11日以降、地震回数は減少しています。過去にも地震活動が一時的に活発化したことがあり、今回も同様の活動と考えられます。山頂付近の熱(噴気や地熱)活動は低調に経過し、火山性微動も発生しておらず、ただちに噴火が発生する兆候は認められません。9日及び25日に実施した現地調査では、三原山山頂火口内及びその周辺の噴気温度や地熱域の状況に特段の変化は認められませんでした。
地殻変動の観測では、地下深部へのマグマ供給によると考えられる長期的な島全体の膨張傾向は、2018年頃からほぼ停滞しています。約1~3年周期で膨張と収縮を繰り返す地殻変動は、2025年9月頃から概ね停滞しています。
これまでに供給されたマグマは地下深部に蓄積されていることから、今後火山活動が活発化する可能性がありますので、火山活動の推移に注意してください。
伊豆大島の噴火警戒レベルは「1(活火山であることに留意)」です。伊豆大島は活火山であるため、突発的な火山灰等の噴出に注意してください。
詳しい解説は下記の気象庁ホームページから閲覧することができます。
【URL】https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/monthly_v-act_doc/monthly_vact.php

問い合わせ:気象庁伊豆大島火山防災連絡事務所
【電話】2-1166