くらし 【特集】ここがすごいぞ!水素に取り組む川崎臨海部!(2)

◆~川崎臨海部にはすでに水素を運べるノウハウあり!~
川崎臨海部のポテンシャルを活用

川崎臨海部には水素を必要とする企業が集積し、水素を運ぶためのパイプラインがすでに存在しています。
そのため、川崎臨海部には水素を安全に運ぶためのノウハウがあり、このことは、他都市にはない川崎臨海部の大きなポテンシャルで、水素を受け入れるための強みとなっています。

▽活用事例を紹介
工場で作られた水素はホテルへ

レゾナック 長谷川さん
「レゾナック川崎事業所では家庭ゴミとして回収されたプラスチックを化学的にリサイクルして水素を作っています。
その水素の一部を東急REIホテルにパイプラインを使って供給しており、ホテルでは水素発電に利用されております。さまざまな企業が先進的な取り組みを行っていることが川崎臨海部の魅力であると考えており、その中でレゾナックも持続可能な社会の創造に貢献できるよう取り組んでいます。」

「この他にも、レゾナックは川崎港の海面清掃で回収されたプラスチックをリサイクルすることができないか実験を行ってるんだって!」

◆~世界初の水素実証実験を川崎臨海部で!~
水素を大量に運ぶ

▽世界初!
水素は川崎臨海部で作る他、海外から船で運んできます。現在、国の基金を活用した事業として、気体である水素を冷やして液体にした状態で大量に運ぶ実証実験の準備を進めています。
この実証実験は世界初の取り組みであり、実験が成功すると、海外から大量の水素を効率的に運ぶ技術が確立し、将来的には安い値段で水素を使うことが可能になります。

水素は気体の状態だと船で大量に運ぶことが難しいため、冷やして液体にするなど、さまざまな運ぶ技術の開発が進められています。
日本の経済発展に貢献する取り組みが、川崎臨海部で行われています。

◆~製鉄所跡地の一部を水素基地に!~
水素を受け入れる

▽みなとみらい21地区の約2倍の広さ
川崎臨海部にあるJFEスチール株式会社は、日本屈指の鉄鋼メーカーであり、川崎臨海部の産業をリードしてきましたが、主要設備である高炉などを令和5年9月に休止しました。
高炉休止に伴い発生した跡地の一部を海外からの水素の受け入れ拠点にする予定です。水素を安全に活用するために必要となる広大な土地がある川崎臨海部はかつての鉄鋼中心の産業から水素事業に移行する大きな転換期を迎えています。

「「鉄」から「水素」への転換!未来が楽しみ!」

JFE製鉄所跡地
扇島地区
南渡田:約52ha
扇町:約23ha
池上町:約25ha
水江町:約26ha
扇島北:約57ha
扇島南:222ha

上記が土地利用転換の対象です。
扇島北地区は当面、操業を継続しますが、将来的には土地利用転換の可能性があります。

▽JFEホールディングス 阿部さん
「現在、川崎市と一緒に製鉄所跡地の土地利用について検討しています。
水素を積極的に活用し、扇島全体をカーボンニュートラルなまちにしていきます。
市民の皆さんにも扇島を訪れたいと思っていただけるような場所にしていきたいと思っています。」

◆これからの川崎臨海部
多くの可能性を秘めた川崎臨海部は、水素などを活用して二酸化炭素を発生させないエネルギーを供給する他、化石資源だけに頼らずにプラスチックなどの素材・製品を供給する拠点として、世界の脱炭素に貢献していくことを目指しています。

◆川崎臨海部についてもっと知りたい!という人はこちらもオススメ!
▽川崎臨海部OPEN DAY
3月27日木曜に小・中学生向けに立地企業や工場の見学・体験イベントを開催します。
申し込み方法など詳細は市ホームページで。

▽川崎臨海部副読本
川崎臨海部の今と未来を知り、理解が深まるデジタル副読本です。詳細は川崎臨海部ホームページで。

問い合わせ:
臨海部国際戦略本部【電話】044-200-0524【FAX】044-200-3540
港湾局経営企画課【電話】044-200-3062【FAX】044-200-3981