- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県小田原市
- 広報紙名 : 広報小田原 令和7年5月号 第1273号
自然環境の恵みがあふれる小田原。そんな小田原で多くの「若者」が活躍する農林水産業の現場をご紹介します。
◆vol.1 若者のチカラ~農業編~
acamo farm(アカモファーム)代表
穂坂 勇太さん
会社を退職後、かながわ農業アカデミーで農業を学ぶ。農産物の栽培をすることで耕作放棄地を解消するなど、自身が育ち見てきた小田原の風景を守るための取り組みをしている。
《小田原のきれいな風景を残すために》
「こんなにきれいだったんだ」。小田原を離れてから久々に見た原風景に感動したと同時に、荒れ果てた耕作放棄地も目の当たりにしました。そして、昔よくしてくれた近所の人たちも年を重ねていて、農作業が本当に大変そうでした。こうしたことから「自分が育ったこのきれいな風景をつなぎ、恩返しがしたい」と、小田原に戻り、本格的に農業を始めたのは30代半ばを過ぎたころでした。
小田原のオリジナル品種である「十郎梅」は、皮が柔らかく、一つ一つ丁寧に手でもがないといけません。効率化が進む農業ではありますが、手作業となるところは大変です。さらに、農業は天候に左右されるため、うまくいかないこともあります。そんな時、近所のおじさんおばさんが農作業をしていて、生きた知識とノウハウをくれます。こうした周りの人の温かみが小田原の良さでもあり、おかげで今、自分が突っ走ることができています。
問い合わせ:農政課
【電話】0465-33-1495