くらし 熱気人(あつぎびと)

■一度はロボットの世界に

ロボット製作会社代表
岡本　正行さん(59・林)

ロボットを作る会社を16年前に立ち上げました。企業や個人からの依頼を受けるほか、幅広い世代がロボットと触れ合い、楽しく物作りや交流できる場をつくっています。
5歳の時、テレビに映った大阪万博の大きな人型ロボットが動く姿に「すごい!」と心を打たれました。その感動がずっと胸に残っていたのがきっかけで、勤めていたおもちゃメーカーでの経験を生かしながら、30歳の頃にロボットの製作を趣味で始めました。
好きなものを一から作れて、発想次第でどんな形にもできるのがロボットの魅力です。設計やモーター・部品の選び方、取り付け位置など、何度も失敗を繰り返しながら、これまで100種類以上を手掛けてきました。子どもたちにもロボットの世界を知ってほしいという思いで、工作教室なども開いています。学んだ子どもたちがロボットを自作し、競技や課題に挑む大会で活躍する姿を見ると、とてもうれしくなります。未来ある若者たちに、技能と経験を残せていると実感できるのは、技術者としてとても幸せなことです。
これからも市内を中心に、誰もがロボットを身近に感じられる環境づくりに力を注ぎ続けたいです。