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■第39回坂道 石坂と清水寺(せいすいじ)の参道
坂は相模横山九里の土手上の清水寺(しみずでら)公園に向かって続き、上り切った辺り一帯に同公園と龍峰寺がある。丘陵下が住宅街になった今も坂道の面影が残る。昔は坂に石段が設けられていたとみられ、名称の由来になっている。
この地はかつて、龍峰寺が管理する清水寺の境内であり、寺に向かう4つの参道があったとされる。石坂はそのうちの1つ「中大門(なかだいもん)口」といわれる。
坂の造成は寛保年間(1741~1744年)。千手観音の開帳を七日間行うなど、坂の開通を祝い盛大な行事が行われたと伝わっている。

撮影場所:坂下から清水寺公園方面を撮影