- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県座間市
- 広報紙名 : 広報ざま 2025年7月号
■座間市自治会総連合会会長 湯浅一弘さん(72歳・緑ケ丘)
「水道料金が基本料金内の世帯が多いと聞き座間市は比較的若い単身世帯が多いと考えています。これも自治会加入が進まない要因の1つです」と自治会の現状について、工学部出身の冷静な目で分析する。
出身は福井県。厚木市内にあった事業所に勤務していたため、「座間市を選んだというより、相武台前駅を選びました」。
現役時代は絵に描いたような会社人間。連日残業が続いた。珍しく早く帰宅して自宅のチャイムを押すと、「うちにはこんな時間に帰ってくる人はいません、と妻に訝しがられ家に入れてもらえませんでした」と目を細める。
地域活動に足を踏み入れたのは会社を離れた後。自治会の役が回ってきて自ら手を挙げた。課題になっている役員の負担軽減にも積極的に取り組み、「数年ぶりに役員になった方から以前より負担なくできた」と言葉を掛けられることも。「昔の自治会のイメージから変わってきていることをもっと知ってほしい」市自治会総連合会会長となり、今ではホームページで
市自治会総連合会、単位自治会でも日頃の活動を発信。このデジタル化の流れにあっても「掲示板を見て問い合わせが入ることも多い」と話す。デジタルとアナログを掛け合わせ、これからも自治会の魅力を発信していく。
マネジメントで意識していることはとにかく「人」。「役に立たない人は一人もいない。適材適所をいろいろな場面で考えています」。任期も残すところ1年10カ月ほど。残りの任期で自治会、学校、行政が抱えている課題にも切り込みたいと話す。
「自治会加入を促進するため、自治会の必然性も高めていきたい」。課題を分析する鋭い視点と人を育てる眼差し。残りの任期も全力で駆け抜ける。