- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県座間市
- 広報紙名 : 広報ざま 2025年9月号
■市PR動画コンテストで審査員を務める
映画監督 こささりょうまさん(32歳・入谷西出身)
「人の記憶にタッチするのは、自分由来の表現」。16色のクレヨンの色合いを画面の中に配置したり、劇中歌で学校の音楽室にある楽器を使ったり。見ている人の記憶に寄り添うことが出来るような心地の良い映像づくりがしたいと語るのは、映画監督のこささりょうまさん。9月から募集を開始するザマワン(市PR動画コンテスト)では審査員を務める。出身は入谷西。実家の近くにあったくつがた公園や鈴鹿明神社には、気持ちをリセットしたいときによく足を運んでいたそう。カメラを手に取った最初のきっかけは一足先に大学生になった年上の彼女が写真サークルに入ったことだった。
「趣味のギターは下手だけど、アーティストを撮影する側になればどうだろう」と一念発起。大学で学んだ知識を活かして18歳からフリーランスで活動を始め、さまざまなセクションのアシスタントとして現場を経験した後、25歳で初監督作品としてCM映像の制作に携わった。2024年には初の長編作品「ココでのはなし」が公開され、複数の国際映画祭で受賞するなど、高い評価を受けた。
「自分の心象風景には座間がある。特に坂が美しい」。高台から何かが見えたり、空気が抜ける心地を感じることが出来る坂は「人の意識を動かす場所」。人との繋がりや本物の自然が感じられる座間は、とても魅力的なまちだという。学生時代に経験した国際姉妹都市スマーナ市への留学は、映画作りにも影響を与えている。
「自分の原点でもある座間で映画が作りたい!」と力強く語るこさささん。新進気鋭の映画監督の勢いはまだまだ止まらない。