- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県愛川町
- 広報紙名 : 広報あいかわ 令和7年10月1日号



◆一般会計
収入総額:157億3,798万8千円
支出総額:151億7,454万1千円

・収入は、地価上昇による固定資産税の増や、愛川町土地開発公社からの寄付金および給食費の公会計化による負担金の皆増などにより、対前年比で6億6,529万円の増額となりました。
・収入額を財源別にみると、町税など、町が自主的に収入することができる自主財源が100億7,901万4千円で、収入総額の64.0%、国・県支出金や町債、地方消費税交付金などの依存財源は56億5,897万4千円で、収入総額の36.0%となりました。

・支出は、基金への積立金のほか、会計年度任用職員への勤勉手当支給開始による人件費の増、学校給食食材費の皆増などにより、前年比で7億7,167万6千円の増額となりました。
・収入支出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源(1億5,460万円)を除いた実質収支額は、4億884万7千円の黒字となり、翌年度への繰越金となりました。
◆特別会計
収入総額:88億3,450万8千円
支出総額:86億8,491万7千円
特定の収入を財源に特定の事業を行い、一般会計とは別に経理する会計です。町には3つの特別会計があります。
・国民健康保険事業
町民の健康保持と増進のため保険給付を行い、医療保障の充実に努めました。
令和6年度の国民健康保険加入世帯は、町総世帯数の29.2%、被保険者は町総人口の21.6%です。
・後期高齢者医療事業
高齢者の健康保持と増進のため、被保険者の資格管理などの窓口事務や保険料の徴収などを行い、医療費の適正化に努め、健全な医療給付を進めました。
・介護保険事業
適正な要介護認定を行うとともに、要介護・要支援者が能力に応じて、自立した日常生活を営むことができるよう保険給付を行い、保健医療の向上と福祉の増進に努めました。
また、将来的に要介護・要支援状態になる恐れがある高齢者を対象に、介護予防を推進しました。
( )内 対前年度比

◆企業会計
収入総額:23億5,586万2千円
支出総額:31億2,213万4千円
独立採算による特定の事業を経理する会計です。町には2つの企業会計があります。
※収益的収支は、純利益を算出するため消費税抜きの金額を、資本的収支は、必要とした費用を算出するため消費税込みの金額を表記しました。
◇公共下水道事業
令和6年度の収益的収支は、下水道使用料が前年度より増額となったことから、収入額は前年度に比べ4.3%の増となりました。
また、ポンプ場費や流域下水道等維持管理負担金などの増加により、支出額は前年度に比べ6.3%の増となり、純利益は、前年度から20.1%減の6,206万3千円となりました。
建設改良事業などを行う資本的収支は、収支差引額が3億9,305万5千円の不足となり、内部留保資金などで補てんしました。建設改良事業の主な内容として、汚水整備事業では、町道の新設に併せた汚水本管の整備のほか、マンホールポンプ場の制御盤、水位計、汚水ポンプ設備および久保ポンプ場の電気設備について計画的な更新を行いました。また、雨水整備事業では、浸水対策として中津桜台地区および中津大塚下地区の水路整備工事を引き続き進めました。


◇水道事業
令和6年度の収益的収支は、給水収益(水道料金)が前年度より1.9%増となった一方で、他会計補助金の減少などにより、収入額は前年度に比べ1.3%の減となりました。また、動力費などの増加により支出額は前年度に比べ4.0%の増となり、純利益は、前年度から64.1%減の1,636万円となりました。
建設改良事業などを行う資本的収支は、収支差引額が5億1,818万6千円の不足となり、内部留保資金などで補てんしました。
建設改良事業の主な内容としては、戸倉浄水場浸水対策工事(送水ポンプ)を実施し、防災性の強化を図るとともに、配水管を耐震性能の高いものに交換する工事を、中津桜台地区などで延長655メートルにわたって行い、配水機能強化と老朽化施設の更新に努めました。
・戸倉浄水場浸水対策工事(送水ポンプ)
浸水想定水位以上の高さに対応するために送水ポンプ盤を設置


