くらし 令和6年度男女共同参画地域推進員企画事業 若い世代の意見を取り入れ、誰もが活躍できる地域に

市民一人ひとりが社会のあらゆる分野に主体的に参画していくためには、性別や年齢にかかわらず、個性と能力を十分に発揮できるようにすることが大切です。
男女共同参画の推進員が、これまで江南区で実施してきた事業を振り返りながら座談会を行い、誰もが活躍できる地域づくりについて話し合いました。座談会の様子は、ホームページにも掲載しています。

◆参加者
アドバイザー 指田 祐美さん(NPO扉 代表)
土田 進也さん(推進員)
田村 智江さん(推進員)
今井 麻奈美さん(推進員)

◆学校生活における男女の平等感は、他の分野よりも高い
男女の地位の平等感は、家庭生活や政治など、他の分野と比較して高い状態となっています。

▽男女の地位の平等感
学校生活45.8%
家庭生活32.9%
地域社会29.1%
職場22.6%
法律や制度29.8%
社会通念や慣習・しきたり9.3%
政治10.4%
(新潟市「男女共同参画に関する基礎調査」)

▽何か理由があるのでしょうか?
[Point1]「好きなものを選ぶ」という”当たり前”を受け入れる空気感や文化
・昨年度に実施したパネルディスカッションで大学生2名から話を聞いたとき、「普段からメイクをする男子が増えている」というお話もありました。
・今はSNSでも男性のメイク動画が流行っていますね。
・制服も、女子がパンツスタイルを選べる学校が増えてきたようです。

[Point2]性別に関係なく仲が良く、意見を言い合える雰囲気
・小中学校で様子を見ていると、男女関係なくとても仲が良い印象を持っています。
・話し合いでも、女子が仕切り役をしていることがありますね。私の近くの学校では、生徒会役員や応援団長を女子が務めていて、新鮮に思えました。

[Point3]男女共同参画に配慮した教育の浸透
・今は男女混合名簿や、性別に関係なく「さん」をつけて呼ぶようになっていますよね。
・以前、横越小学校の5年生に講義をした時にも、職業の視点から、「男らしさ」「女らしさ」に捉われない「自分らしさ」について考えてもらいました。
・新潟市では、男女平等教育パンフレットを使った授業の実施率はとても高く、こどもの頃から男女平等の考え方に触れる機会が設けられています。

◆誰もが活躍できる地域にするために
▽若者の意見を取り入れよう
・若者は、大人が思いもよらない、あっと驚くような意見を言ってくれます。高校生や大学生にも地域の会議に参加してほしいですね。
・そうした意見を地域の大人が受け止め、取り入れていくことで、活力のある地域づくりにつながると思います。
・令和4年度に自治会・町内会長を中心に実施したワークショップでも、「女性や若い人を巻き込んだ自治会づくりが大切」という気づきがありましたね。

▽テクノロジーを活用して、場所や時間の壁を乗り越えよう
・地域の集まりは夜に開催することが多く、夕食や家事の時間と被ることから、参加しづらい方もいます。
・メッセージアプリやビデオ通話などを活用することで、場所を問わず参加できますよね。
・重要な時は、対面で顔を合わせることも必要だと思いますから、状況に応じた使い分けが大切ですね。
・今のこどもたちのように、性別や年齢などに関係なく、普段から色々な人と仲良くなって、意見を言い合える関係性を築いていくことが、多様性につながると思います。

問い合わせ:地域総務課
(【電話】025-382-4619)