- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県新潟市南区
- 広報紙名 : 南区役所だより「みなみ風」 令和7年4月20日号
南区の一大イベントといえば「白根大凧合戦」。今年は6月5日(木)~9日(月)に開催します。
今号では「凧合戦に行ったことはあるけど、知らないことがたくさんあるよな」という人に向けて、凧合戦や凧のことについて紹介します。これを読んで今年の白根大凧合戦をもっと楽しみましょう!
◆1.凧マンホールさんによるルール説明
(1)東側(白根)→西側(味方)の順番で凧を揚げます。
先に揚げる東側の凧は低空で相手を待ち、西側の凧は東の凧の綱の上に覆いかぶせるのが上手な揚げ方!東西それぞれの揚がり方に適すように、東と西で凧の作りが違っています。
(2)東側の凧に西側の凧を覆いかぶせ、東西の凧の綱を絡ませて川に落とします。
(3)川に落ちた凧は、川の流れを利用してがっちり絡ませ、会場中央の「引き合い場」まで移動させ、絡ませた綱が切れるまで引き合います。
○堤防下で「引き合い」に参加しよう!
引き合いは誰でも参加できます。引き合いをしている堤防下で「引っ張ってー!!」と凧組の人が応援を呼んでいたらチャンス!一緒に綱を引っ張って、合戦に参加してみましょう!
東、西側のどちらでも参加できます♪
(4)相手の綱を切った方の勝ち!
勝利数、切った綱の長さで優勝を競います。
◆2.凧合戦会場と大凧組について
凧見橋から白根橋の間で凧を揚げるよ!
大凧組は13組。巻凧組は38組あるんだ
▽東軍
大高組
桜蝶組
五郎組
役者組
鯛町組
本新蝶組
▽西軍
弁慶組
達摩組
謙信組
中蝶組
北若組
日吉丸組
一心太助組
◆3.凧の大きさ・部位の名前
大凧は24畳位の大きさです
◆4.知ってる?凧合戦にまつわる話
『凧合戦のはじまり』
江戸時代の中ごろ、中ノ口川の堤防改修工事の完成祝いに白根側の人が凧を揚げたところ、対岸の味方側に凧が落ち、田畑を荒らしたことに腹を立てた味方側の人が対抗して、凧を白根側にたたきつけたことが起源と伝えられています。このため、凧が相手側に向かって揚がるように工夫して作ってあり、先人の技術にさらに改良を加え現在に至っています。
◆5.大凧作りの1年を紹介
大凧は各凧組で25~30枚作ります!
○竹の面取り
割った竹をナタやカンナで節取りをして、翌年まで乾燥させます。凧合戦で使用する竹は1年間乾燥させたものです。
○紙貼り
ロール紙を切って貼る方法と半紙(45cm×32cm)を貼り合わせる方法の2種類があります。
半紙は約320枚を貼り合わせると大凧の大きさに!
○下絵描き
紙にチョークで下絵→薄墨→濃い墨の順番で描きます。
○骨組み・色塗り
竹で骨組みを作り、紙を貼ります。
東と西で作業の順番に違いがあります!
東側:骨組みに貼る→色塗り
西側:色塗り→骨組みに貼る
○鼻緒立て
凧の揚がる角度は鼻緒のバランスで決まります。東・西側どちらも鼻緒立ては地面に置いたまま調整する独特な方法です。
○元綱作り
約130mの元綱を作るのに、50kgの麻が必要になります。制作は全て手作業で行い、麻を割さいて揉(も)み、綱を撚(よ)ります。
○竹取り
骨組に使う竹を調達し、割ります。
用途によって竹の種類を使い分けています!
・マダケ(縦骨用・軟らかい)
・モウソウチク(横骨用・硬い)
割り方は4つ割り、6つ割り、8つ割りなど組によって違いがあります
○紙の購入
ロール紙(94cm×64m)を約20本使います。
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問合せ:産業振興課
【電話】372-6505