くらし 令和7年度施政方針(5)

基本目標4 芸術・文化、スポーツ、自治・人権
学び、集い、ふれあって、自分らしく活動できるまち

1 生涯学習
図書館では、「加茂市子ども読書活動推進計画」の理念を踏まえ、「きっずDAY」を中心に、子どもに優しい図書館づくりに注力します。
乳幼児から高校生まで、各世代における読書離れに歯止めをかけるため、親子連れや学生が定期的に図書館へ行きたくなるようなイベントの開催に取り組みます。

公民館では、市民大学講座や教養講座、シニア教室などの各種事業・教室及び各分館事業や、家庭教育支援事業として親子ものづくり教室を実施し、幅広い世代と地域に学びの場を提供します。

民俗資料館では、終戦80年を迎えることから戦争関連資料の展示や、加茂市出身の植物学者であり、「台湾植物図譜」を著した「台湾植物学の父」と呼ばれる早田文蔵氏について特集展示を開催します。
各種事業を通じて、地域の歴史や文化を紹介することで、市民がふるさと加茂に誇りと愛着を持てる機運を醸成します。

2 芸術文化・文化財
文化財保護事業については、令和7年度に市所有文化財の防虫・防カビのため燻蒸作業を行い、保存状態の改善を図ります。また、市指定及び国登録有形文化財所有者と連携をはかり、より良い状態で次世代へ文化財を継承できる体制づくりへの取組を進めます。

3 スポーツ
子どもから高齢者まで健康と運動を結び付け、誰もが参加して楽しむことができるモルックやボッチャなどのニュースポーツの普及・啓発を行うとともに、スポーツ関係団体や民間事業者等と連携しながら、子どもたちのスキルアップ講習会やスポーツ指導者の育成事業などを開催し、競技力の向上を図ります。

市民の健康づくりや学校のプール授業等で利用されている温水プールの長寿命化を図るため、老朽化したボイラー・ろ過機の更新工事を行います。

4 市民協働・地域コミュニティ
快適なまちづくりのため、市民と行政が協働でまちの美化、環境整備活動を推進する環境美化プログラム「かも美化サポーター」は現在22団体が市内各地での活動を実施しています。かも美化サポーター事業を通じて、地域への愛着を深め地域コミュニティの活性化につなげる輪を広げます。

市民や各種団体が主体的に取り組む活動に対して、活動内容やニーズに応じたきめ細かな支援を行うとともに、各種制度の活用や関係課への円滑な橋渡しを行います。

5 人権・多文化共生
国際交流については、子どもたちが多様な交流を体験できるように、国内での英語体験学習を実施します。
また、英語圏の国との交流を進めるため、ニュージーランド・ファンガレイ市のテ・カモ地区にある Kamo Intermediate School (カモ・インターミディエイトスクール)と中学生同士のオンライン交流を始めます。
これを皮切りにファンガレイ市との教育・文化等の各種交流を進めるため、加茂市国際交流協会に事務局員として、地域おこし協力隊を採用し、友好都市の締結を目指します。

男女共同参画の推進については、令和5年3月に策定した「加茂市男女共同参画推進計画」の理念を踏まえ、「加茂市男女共同参画及び多様性を尊重する社会づくり条例」を令和7年度に制定します。

人権啓発については、「加茂市人権教育・啓発推進計画」に基づき実施する人権啓発施策の一つとして、毎年、県内で行われている「いのち・愛・人権展」を加茂市で開催します。