健康 健康ミニ講座

■頻尿と過活動膀胱の原因と治療
「尿が近い、尿の回数が多い」という症状を頻尿といいます。頻尿の原因は、過活動膀胱のほか、残尿(排尿後にも膀胱の中に尿が残っていること)、多尿(尿量が多いこと)、尿路感染症/炎症、腫瘍、心因性などがあります。
中でも過活動膀胱は、膀胱に尿が溜まっていないのに、膀胱が自分の意思とは関係なく勝手に収縮する病気で、尿意を感じてから我慢ができず(尿意切迫感)、トイレに何回も行くようになります。この原因は、脳や脊髄の病気でコントロールが効かないもののほか、前立腺肥大症による排尿障害のため膀胱が過敏になるもの、加齢によるもの、その他原因不明のものもあります。
尿検査や残尿検査、排尿日誌(おしっこの日記帳)を用いて、生活習慣の見直しや内服治療にて症状改善のお手伝いができるかもしれません。
頻尿や排尿回数が気になる人は、一度かかりつけ医や泌尿器科の病院にご相談ください。

高岡市民病院泌尿器科医師 佐藤元輝