くらし 令和七年初春 謹賀新年

◆黒部市長 武隈義一
新年明けましておめでとうございます。市民の皆様には健やかに清々しく新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年中は市政各般にわたり、格別のご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
昨年は、1月の能登半島地震や9月の奥能登豪雨など、石川県能登地方を中心に大きな自然災害に見舞われた年でした。被災された全ての皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
今回の災害により、多くの課題が明らかになりました。市民の皆様には、どんな災害が起きたらどう避難するか、日ごろから考えていただくことをお願いします。市としては、より実践的な防災体制構築のため、自治振興会及び自主防災組織との意見交換会等の実施や、発災時には速やかに担当地区に駆けつけ指定緊急避難場所の開錠及び避難所の運営を行う緊急初動班の設置、スマートロックの整備、避難所運営の役割分担など、各地区と連携して万全の初動対応ができる体制づくりを進めているところであります。
また、宇奈月温泉の旅館・ホテルは、石川県からのいわゆる2次避難された方を受け入れていただき、また、各種ボランティアの皆様には様々なサービスにより避難された方の心と体をケアしていただきました。心より感謝申し上げます。
国際交流では、9月に姉妹都市オランダ王国スドウェスト・フリースラン市訪問団が来市し、両市の交流と友好関係の発展を確認しました。また、県と友好県省関係にある中国遼寧省の大連市から提案があり、9月に私と当時の高野議長が訪中し、友好協力関係締結議定書を締結しました。今後、経済、文化など、多方面での交流拡大を図ることとしており、特に観光面での誘客に力を入れてまいります。
観光分野では、北陸新幹線の敦賀延伸、延期となりましたが黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放を好機ととらえ、県をまたぐ広域的な観光ルートの構築や発信に取り組むほか、山、川、海、丘があり、スポーツ・文化のイベントがたくさんある黒部の特徴を活かし、地域全体が恩恵を受ける形での観光施策をより一層推進してまいります。
さて、市長に就任以来、「みんなでつくろう黒部の未来」の考えを基に、まちづくりを進めてきました。各地区において、まちの今後について活発に議論がなされ、具体的な取組がなされていることに敬意を表します。今後も、「みんなの新しいチャレンジを応援し、住む人が輝き、人が人を呼び込むまち」を目指し、誠心誠意、取り組んでまいります。
結びに、市政に対する一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が皆様方にとりまして、幸多き年となりますよう心からご祈念いたしまして新年のご挨拶といたします。

◆黒部市議会議長 成川正幸
新年明けましておめでとうございます。
市民の皆さまにおかれましては、お健やかに新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
平素は本市の市政運営並びに議会活動に対しまして、深いご理解と格別のご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は、これまで経験をしたことのない地震に見舞われ、あらためて〝天災はいつ来るかわからないもの〟ということを感じさせられる年始でありました。幸い、本市には大きな被害はありませんでしたが、この経験は、災害時の体制を見直す貴重な機会となり、避難時の行動や避難所のあり方など、災害に対する備えと対応について、市民、事業者、行政が一体となり、活発な議論を展開し、より実践的な対策へと大きく前進できた年でありました。被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
また、新たなことがいくつも動き出した年でもありました。
2月には「ゼロカーボンシティ」を宣言し、脱炭素社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出しました。今後、具体的な計画が作成されていきますが、市民、事業者、行政が一体となり、〝オール黒部〟で脱炭素社会・持続可能な社会の実現に向けて取組を進め、この課題を乗り越えた先にある豊かな未来を創っていきましょう。
4月には、KUROBEアクアフェアリーズ富山が新たなトップリーグSVリーグに参戦することが決定し、黒部発のスポーツチームが全国に羽ばたき始めました。「NoLimit〜限りなき挑戦〜」をスローガンに、チーム一丸となって活躍する選手たちを、特にホームゲームでは皆さまの熱い応援で盛り上げたいと思います。
9月には、中国東北地方随一の港口、工業、観光都市である遼寧省大連市との友好協力関係締結議定書を締結し、国際交流の新たな章を開きました。今後、他の姉妹都市も含め、人的交流や経済・観光分野での連携を深め、多種多様な文化を体感し、活発な交流が大きく花咲くことを期待するものです。
迎えた令和7年巳年。まずは穏やかな年となることを願うものでありますが、次世代に向かって、脱皮し成長していくべく、市議会は、市民の皆さまの声に耳を傾け、市当局と意見を交わし、さらなる市勢の発展に尽力してまいりますので、市民の皆さまのなお一層のご支援とご協力をいただきますようお願いいたします。
結びに、皆さまにとりまして、本年が幸多い素晴らしい年となりますよう、心からお祈りいたしまして、新年のご挨拶といたします。