健康 [特集]みんなで目指そう 健康長寿「減塩いいね!」で健やかに

町では、人口減少に歯止めをかけるため、「減塩いいね!」プロジェクトをはじめとした、さまざまな事業を通して、町民の健康増進に取り組んでいます。
そこで今回は、町民の健康長寿につながる町の施策を特集。
ここでは、減塩に向けた町の施策や減塩のコツを紹介します。

◆健康を脅かす高血圧
減塩、野菜摂取で対策「健康寿命」は、健康上の制限(介護状態など)がなく、自由に生活できる期間。日本人の男女とも、健康寿命は平均寿命より10年近く短いことが分かっています。
健康寿命が短くなる原因の一つには「脳血管・心疾患」などの生活習慣病があり、その原因の一つが塩分過多による高血圧です。高血圧で血管が張りつめた状態が長く続くと、「動脈硬化」が起こり、より重大な病気を招きます。
高血圧の予防は、生活習慣病予防の第一歩です。塩分を摂り過ぎな人は、まず塩分量を減らすことが重要。また、栄養豊富で、余分な塩分を体から排出する成分も含む野菜を食べることも効果的です。

◆町ぐるみで減塩に挑戦「減塩いいね!」
これらを受け、町は平成29年、「食塩ー1グラム、野菜+1皿」を合言葉に「減塩いいね!」プロジェクトを立ち上げ。1日の塩分量の適正化と、野菜摂取350gの達成を目指します。
この8年間、小学生から高齢者まで、町を挙げた減塩・適塩運動で、町民の健康寿命の延伸を図ってきました。
令和3年「突撃!隣のみそ汁調査隊」事業では、各家庭でのみそ汁の塩分量測定と、食習慣アンケートを実施。
40代~50代の塩分摂取量が多く、10代~30代の野菜摂取量が少ない傾向を発見しました。
令和4年度の食育アンケートでも、1日に野菜を350グラムを食べている人は約9パーセントにとどまっていることが判明。子育て世代の減塩運動の認知不足も分かりました。
対策として、令和5年度からは「野菜の摂取量見える化測定会」を、令和6年度からは塩あじの感度を図る「塩あじの味覚チェック」を実施。町内各所で減塩と野菜摂取増加を呼びかけましたが、まだまだ周知不足です。(下図参照)
9年目のことしは、全小学校での「野菜摂取量見える化測定会」を続けるほか、多くのみそ汁調査隊員が各家庭を訪問して、「塩あじの味覚チェック」を行います。

・塩分の摂り過ぎによる血管への悪影響
(1)食事で摂った塩分が血中に
↓(塩分を取り過ぎると…)
(2)血液中の塩分濃度を下げるため、水分摂取が増加。血液量も増え、高血圧に
↓(慢性化すると…)
動脈硬化で血流が悪くなり、血管が詰まったり、破れたりしてしまう、「合併症」のリスクが高まる

・介護が必要となった主な原因
(令和4年 国民生活基礎調査 厚生労働省)

・令和6年度野菜摂取量見える化測定会の結果
摂取量に改善はみられるが、参加者の60%が、野菜1日350gを達成していない

◆実践しよう「食塩-1g 野菜+1皿」
皆さんに実践してもらいたいのは、「減塩いいね!」のスローガンである、1日あたり「食塩-1g、野菜+1皿」。1日の摂取目標の達成に役立ちます。
毎食、食塩摂取量の1g減らし、野菜を70g追加することが、達成のコツです。加えて、3つの減塩のコツを紹介しますので、ぜひチャレンジしてください!

(1)みそ汁は具だくさんに
みそ汁は野菜を入れて、具だくさんにしましょう。野菜+1皿が達成できるだけでなく、汁の量が減るので、食塩摂取量を減らす効果もあります。

(2)みそ汁の回数を減らす
みそ汁1杯の食塩量は約1.5g。1日あたり2回飲むと食塩量が多いので、1回までを心掛けましょう。しっかりダシをとることも減塩のポイントです。

(3)塩以外の調味料を使用
調味料ごとに塩分量は異なります。塩を使う前に、他の調味料で代用できないか考えてみましょう。料理を味見しながら量を調節することも大切です。

小さじ1杯分の食塩量を比較
・酢…0g
・マヨネーズ…0.1g
・ケチャップ…0.2g
・ウスターソース…0.4g
・みそ…0.7g
・しょうゆ…0.9g
・塩…6.0g

◆野菜、足りてますか?
◇野菜摂取量見える化測定会
町は、1日350グラムの野菜摂取達成を目指すキャンペーンとして、野菜摂取量の無料測定会を行います。この機会に、体に野菜が足りているかを確かめてみませんか?
日時・会場:下記表のとおり
対象:下記店舗への来店者、サンウェル利用者
調査方法:
(1)6月、1回目の測定会で野菜摂取量を測定
(2)1か月後、7月の2回目の測定で摂取量の変化を測定

問い合わせ:元気わくわく健康課 保健センター
【電話】0765-72-0343