- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県加賀市
- 広報紙名 : 広報かが 令和7年1月号
■合併20周年に向け、「人・地域・産業」への投資で加賀市の未来を築く
加賀市長 宮元陸
昨年は、能登半島地震や奥能登豪雨といった災害が相次いだ一年でありました。能登から加賀市へ二次避難された方も約二千人を超え、被害の大きさを改めて痛感するものでした。避難者受入に関し、多くの市民の皆様にお力添えをいただきましたこと、深く感謝申し上げます。
また、昨年は加賀市にとっても大きな節目となる年でした。北陸新幹線の加賀温泉駅開業を契機に、市内の観光資源の活性化や新たな事業の創出が進んでいます。中でも、12月にオープンした加賀温泉駅にぎわい交流施設「ゆのまち加賀」は第2の開業としてさらなる賑わいが生まれることを期待しております。
加賀市は「人への投資」「地域への投資」「産業への投資」という3つの柱をもとにこれまで取り組んでまいりました。
「人への投資」では、小・中学校において「そろえる教育」から「伸ばす教育」へ、「子どもが主役」の授業づくりを推進することで、学びの改革に取り組んでおります。全国各地から教育関係者の視察が相次ぎ、加賀市の教育が全国的にも評価されており、今後も更なる改革を推進してまいります。
「地域への投資」では、乗合タクシーの時刻表や運行エリアを廃止した利便性向上を図ったほか、全国に先駆けてライドシェアを本格運行し、移動最適化都市を目指して取り組んでおります。さらには加賀温泉駅周辺の整備も継続して行ってまいります。
「産業への投資」では、北陸初の国家戦略特区の強みを生かした創業支援に関するワンストップ窓口を設置したほか、日本マイクロソフト社と包括連携協定を行い、スタートアップ向けのトレーニングなどの人材育成にも取り組んでまいります。また、特に注力している「空の産業集積」に向けて、ドローンや次世代エアモビリティの可能性を追求し、産学官で連携しながら取り組みを進めてまいります。
本年10月に加賀市は合併20周年を迎えます。次の10年、20年を見据えた持続可能なまちの実現に向け、さらには現在の様々な取り組みが未来への礎となるよう、これからも邁進してまいります。