くらし BOOK LABO 図書館司書が本を紹介します。

今月のテーマ「前へ進む」

■『お探し物は図書室まで』
青山美智子/著(ポプラ社)

仕事や人生に悩みを抱える人々が、ふとしたきっかけで、町の小さな図書室を訪れる。司書から薦められた1冊の本と小さな付録。そこから、それぞれの人生があらゆる方向へ動き出す。新たな発見や大切なことに気付く人、迷いや悩みから一歩踏み出し挑戦する人など、前向きになっていく人たちの姿を描いた心温まる物語。

■『走って、悩んで、見つけたこと。』
大迫傑/著(文藝春秋)

ふくい桜マラソンの大会プロデューサー大迫傑(おおさこすぐる)。ランナーとして記録を残してきた彼が自身の人生を振り返り、走ることへの思いをつづった初の著書。中学から陸上競技をはじめ、高校、大学、プロランナーと進路を選択していく中で、悩みや、不安、葛藤をどのように乗り越えてきたのか、その心の内が語られている。誰よりも速くなろうと進み続ける著者の決断と覚悟が詰まった1冊。