- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県北杜市
- 広報紙名 : 広報ほくと 令和7年8月号
■北杜の観光これからどうなる?インバウンドの現状と未来
市では、インバウンド誘客を推進しています。今月号は、市の観光産業が持続可能な発展を遂げるために不可欠な「インバウンド」について、その重要性をご説明します。
■タイ、ベトナム、台湾をターゲット国とした誘客促進に向けて取り組んでいます。
◆そもそも「インバウンド」って何?
一般的に「インバウンド」とは、海外から日本を訪れる外国人旅行者のことを指します。その旅行者が日本国内で宿泊、飲食、買い物、体験などに消費する経済活動全般を「インバウンド需要」といいます。
◆数字で見る!なぜ「インバウンド」が重要なのか
○日本人の国内旅行の減少傾向
日本人の国内宿泊旅行延べ宿泊数
2016年 2億5,308万泊
2030年 2億1,688万泊
-14.3%
少子高齢化による30~40代の大幅な人口減少によって、国内のみの観光誘客では減収が想定されます。
出典:じゃらんリサーチセンター「2030年観光の未来需要予測研究」(2018)
○訪日外国人の数は急成長
2016年 2,403万人
2030年 6,000万人(目標値)
+250%
コロナ禍からの回復を遂げ、2024年には過去最高を記録しています。今後も急成長が予想されます。
出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客統計」、観光庁「観光立国推進基本計画」
○外国人旅行者の消費額の高さ
日本人1人あたり 6万9,336円
外国人旅行者1人あたり 22万7,000円
(2024年宿泊旅行支出比較)
3倍
日本人の3倍以上の消費額で経済効果が高いと言われています。
出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査」「インバウンド消費動向調査」
→減少する国内旅行者による観光消費額を補うために、今後増加していくインバウンド旅行客へのアプローチを進める必要があります。
◆市インバウンドの「今」
○来訪は県全体の1%未満
外国人宿泊客数 山梨県内全体 115万人
(内訳:峡北エリア1万人 富士山エリア106万人)
県内では富士山エリアに来訪が集中し、オーバーツーリズムが問題となっています。一方で市の近くまで多くの外国人観光客が訪れていることから、次の訪問地として「北杜市」を選んでもらうチャンスがあるとも言えます。
出典:令和5年山梨県観光入込客統計調査報告書
○まだまだ知られていない「北杜」
「富士山」を知っている 96.2%
「北杜市」を知っている 18.2%
「八ヶ岳」を知っている 11.2%
市で実施したタイ現地でのアンケート調査の結果によると、まだまだ知られていないことが分かります。広域的な観光周遊を見据えて「八ヶ岳エリア」の認知度も高めていく必要があります。
出典:令和5年度、令和6年度タイ国際旅行博北杜市ブース来場者へのアンケート調査結果
→富士山エリアの次の訪問地として、市の認知度を高めていく必要があります。
来月号からは市のインバウンド誘客の取り組みを紹介していきます。
観光課
【電話】42-1351【FAX】42-5216