くらし 令和8年7月1日(令和8年8月請求分)から水道料金を改定します

■水道料金改定の背景
水道事業は、税金ではなく水道料金収入を中心に経営しています。水道料金の収入が減ると、安全・安心な水を届けるために必要な資金の確保や、古くなった水道管を替えて地震による被害や漏水などを防ぐことが難しくなります。市では現在まで、給水のための支出が水道料金の収入を上回り続けている状況です。例えば令和4年度は、200円でつくった水を152円で売っている計算になります。この赤字分は、一般会計からの繰入金(税金)によって補っており、県内最大規模です。しかし、今後は人口減少などが見込まれることから、水道料金を改定して収益を確保し、早期に健全な事業運営にする必要があります。

市では、平成23年1月以来15年ぶりに水道料金を改定し、料金体系を統一します。市民の皆さんには負担をおかけしますが、ご理解をお願いします。

■料金統一後(令和14年8月~)の水道料金表

■経過措置(段階的値上げ)の適用
料金改定後の水道料金が短い期間で急激な負担にならないよう、段階的に新料金へ移行する措置を全地区に適用します。6年間で6回の段階的値上げ(改定差額の1/7ずつを値上げ)を行い、令和14年8月請求分から新料金に統一します。

■世帯人数・口径別料金シミュレーション
一般家庭で使用される口径13mmの平均的な世帯使用水量などから、2カ月分の水道料金を算出して比較すると、次のとおりの値上がりとなります。
(税抜き)

■水道料金改定についてのQ and A

Q.改定率や改定の実施はどうやって決まったのですか?
A.各町の使用者などで構成される「北杜市上下水道事業審議会」で審議をし、皆さんの代表機関である市議会の議決によって決まりました。
審議会では、近年の物価高騰に伴う家計負担などを考慮し、料金改定率の抑制(25.3%増)や全地区への経過措置の適用などが必要と判断されました。

Q.水道事業に、税金を充てることはできませんか?
A.水道事業は、原則、経営に必要な費用を水道料金収入でまかなうこと(独立採算制)が法律で定められています。
すでに北杜市では一般会計からの繰入金として、県内最大の約5億円の税金(市税)を投入しています。そのことで、水道料金の高額化を抑制してきました。

Q.今回値上げをしたら当分値上げをすることはありませんか?
A.今回の料金改定は、令和8~12年度の健全な事業運営を維持するとともに、令和15年度までの事業運営を見据えた料金設定としています。
配水管や浄水場など、水道施設の更新に備えるための財源確保に向け、今後も適正な料金水準について継続的に検証していきます。

Q.どうして料金体系を統一するのですか?
A.同じ水道事業にも関わらず、地域によって料金格差がある現在の状況は公平性に欠けます。
6地区の中には、ダム受水を受けていないにも関わらず、ダム水が供給されている家庭と同じ料金を支払っている家庭が4,566戸あり、ダムの受水の有無により、料金格差がある現在の状況は公平性に欠けるため、水道の利用関係における公平の原則から料金を統一します。

Q.新料金の適用はいつからですか?
A.新料金は、令和8年7月1日以後の水道メーター検針分から適用します。検針は2カ月に1回のため、6月・7月使用分を7月に検針し、8月に請求します。また、7月・8月使用分は8月に検針し、9月に請求します。
明野・須玉・高根・大泉地区は、令和8年8月請求分(6月・7月使用分)から新料金になります。また、長坂・小淵沢・白州・武川地区は、令和8年9月請求分(7月・8月使用分)から新料金になります。

改定後の水道料金や経過措置期間中の段階的な料金(2カ月のおよその金額)は、こちらで計算できます。
※二次元コードは本紙をご覧ください

料金改定について詳しくは、市ホームページをご覧ください。

問合せ:上下水道総務課
【電話】42-1342【FAX】42-1444