くらし 人生100年時代をいきいき過ごすために Vol.6

「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?
「フレイル(frailty)」とは、加齢に伴って心身の活力(筋力、認知機能、社会的繋がりなど)が低下し、健康障害や要介護状態のリスクが高まっている状態を指します。しかし、寝たきりや要介護状態になってしまったわけではありません。健康な状態と要介護状態の間にある状態、つまり「まだ元に戻ることができる段階」です。

○栄養
食事・口腔機能
・食事をしっかり摂る
多様な食品、十分なエネルギー、たんぱく質、ビタミンDを摂る。
・お口の機能の維持
歯科検診、口腔体操、オーラルフレイル予防を含む。

○社会参加
つながり、地域交流など
・集いの場、趣味や学習などの文化活動
自主グループ、通いの場、運動教室などに通う。
・ボランティア活動や就労
地域のためのボランティア、経験を生かせる仕事に従事する。

○身体活動
生活活動、運動など
・生活での活動量を増やす
毎日30分のウォーキング、犬の散歩、畑仕事などを行う。
・歳をとってからの筋力トレーニング
少し息の上がる程度の強度を目指しトレーニングを行う。

フレイルは誰にでも起こり得ますが、日々の工夫で予防し、元気な生活を長く続けることができます。散歩や体操などの運動、栄養バランスのよい食事、地域や仲間との交流――こうした小さな習慣の積み重ねが、介護が必要になる時期を遅らせ、健康寿命をのばす力になります。

市ではフレイルチェック測定会、運動教室、高齢者通いの場など、皆さんが取り組みやすい機会を用意しています。「まだ大丈夫」と思う今こそ、一歩を踏み出す好機です。健康寿命をのばし、いつまでも自分らしい毎日を送っていきましょう。

問合せ:介護支援課
【電話】42-1336【FAX】47-4510