子育て 『ヤングケアラー』を知っていますか?

『ヤングケアラー』とは、本来、大人が担う「家事」や「家族の世話」などを日常的に担っている子どものことをいいます。
家族内の支え合いは大切なことですが、家族の世話や介護などが中心となると、「子どもとしての生活」が大きく制限されます。その支え合いが大きな負担となり、睡眠不足や疲労が重なると、「学校に行けない」、「勉強や自分の時間が持てない」、「友達と遊ぶ時間がない」など、子どもの権利が侵害されてしまいます。
ヤングケアラーの多くは、その役割を「当たり前」のこととして受け入れていて、ケアをしている自覚がなく過ごしている場合が多いです。
また、ヤングケアラーがその状況について支援を求めることは少なく、家族内の問題としてみなされてしまいます。そのため、外部からのサポートが届きにくく、さらなる困難を生む要因となってしまいます。

◇ヤングケアラーの一例

◆わたしって「ヤングケアラー」なのかな…
家族の手伝いや、世話をするのは当たり前だと思っていませんか?
家族のために頑張っているけれど、本当は学校の部活動に参加したい、友達と遊ぶ時間が欲しい、手伝いと世話で勉強をする時間がない、そんな日常生活を過ごす中で、本当の自分の心の声がどこかで聞こえてきませんか。
そんなときは、信頼のできる相手(学校の先生や親戚など)に相談をしましょう。相談をすることに不安がある場合は、お問い合わせ先にご相談ください。
あなたの勇気が、今の現状を変えます。あなたの話を聞き、必ずサポートしてくれる人がいることを忘れないでください。

◆あの子、「ヤングケアラー」かも…
家族の手伝いや、世話をするのは大切なことです。しかし、子どもが自分の年齢や成長の度合いに見合わない、過度な責任を負う内容の家族ケアは、子どもたちにとって大きな負担になりかねません。周囲が気づき、声をかけ、手を差し伸べることで「気持ちを分かってくれる人がいる」、「誰かに頼ってもいいんだ」と思うことができます。本人、家族、周囲の方など、相談はどなたからでも受け付けています。

◇ヤングケアラーに関する相談は、こちらの相談窓口をご利用ください。
24時間子どもSOSダイヤル
【電話】0120-0-78310
(24時間受付をしています)

問い合わせ:
・子育て支援課 児童支援担当
【電話】22-7221
・地域包括支援センター
【電話】22-4615