文化 重要伝統的建造物群保存地区 須坂市須坂 蔵のまち須坂の魅力発見 No.3

2024年8月、須坂市須坂伝統的建造物群保存地区が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建(じゅうでんけん)地区)に選定されました。歴史的な建物が多く残り、特有の町並みや景観を形成する重伝建地区の特徴・魅力などをご紹介します。

◆“駅を降りれば蛹(さなぎ)の匂い。上町までくれば化粧の匂い”
須坂は、江戸時代後期から昭和初期にかけて繭(まゆ)から生糸を製造する「製糸業」で栄えたまちです。
日本初の製糸結社「東行社」設立とともに器械製糸導入が進み、地理的・経済的環境を基盤に大きく発展し、“生糸のまち”として栄えました。多くの製糸場が操業し、須坂駅近くにも大規模な製糸場がありました。また、製糸業の発展とともに形づくられた町並みは、工女の日用品を扱う小間物(こまもの)屋や履物屋、仲買人や工場主を接待する料亭や食堂などが建ち並び、昼間の人口は夜間の3倍にもなったと言われています。
“駅を降りれば蛹の匂い。上町までくれば化粧の匂い”という逸話が、まち全体が製糸業を中心に栄えていたことを教えてくれます。