- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県伊那市
- 広報紙名 : 市報いな 令和7年4月号
■展覧会情報
▽収蔵作品秀作展 伊那に伝わる美の系譜
会期:5月18日(日)まで
会場:第一・第二展示室
内容:収蔵作品から、中村不折、池上秀畝をはじめとする郷土作家、木内克、福沢一郎などの原田コレクション作家、東京藝術大学との交流による作家などの作品を展示し、明治・大正・昭和、そして現在へと続く伊那の美の流れを紹介しています。
▽「高遠石工」写真展
会期:5月18日(日)まで
会場:市民ギャラリー
内容:江戸時代、全国各地に出向いて石仏や石塔などを作った高遠石工の作品の写真展を開催します。今回は、伊那市高遠町「日本で最も美しい村」推進委員会が行った「高遠石工石造物フォトコンテスト」の優秀作品を中心に展示し高遠石工の高い技術力と作品のもつ魅力を紹介します。
■アートスクール
▽刺繍講座~刺繍作品をブローチに~
日時:5月11日(日)午前9時30分~11時30分
講師:中村鹿林(なかむら かりん)さん
会場:美術館内喫茶パレット
受講料:1,000円
材料費:1,500円
定員:10人
■ミュージアムコンサート
▽小坂紘未(おさかひろみ)ピアノリサイタル-不折留学と同時代のフランス音楽-
日時:6月1日(日)
・開演…午後2時(開場…午後1時30分)
会場:信州高遠美術館ロビー(全席自由)
料金:1,500円(小中学生1,000円)
共催:Offic Onjuku
申込:信州高遠美術館【電話】0265-94-3666
■今月の一押し!
「夜明(よあ)けの磯(いそ)」
制作年1981年
技法・素材:油彩・画布
平松譲(ひらまつゆずる)(1914-2013)
作品は3月8日から5月18日までの会期で開催の「昭和100年収蔵作品秀作展~伊那に伝わる美の系譜~」に出品しています。
平松譲は東京都三宅村に生まれ、東京学芸大学卒業後は小学校教諭をつとめつつ、中澤弘光に師事し作画活動に励みました。1985年第17回日展にて文部大臣賞を受賞、1992年には作品「TOKYO」で日本芸術院賞を受賞し、1995年に日本芸術院会員となります。また白日会常任委員・日展顧問もつとめました。作風は、本作からも感じられるように故郷三宅島の風景を原点とした海辺や湖畔、山々の景色を描き、一貫して力強さと温かさを併せ持つ自然の姿を表現しようとしました。
また、三宅村と高遠町が友好町村盟約を結ぶ縁により、信州高遠美術館に作品が寄贈されています。第一回公募展「信州高遠の四季展」では洋画審査員もつとめるほか、2005年には当館で「平松譲展」が開催され、約40点あまりの作品を展観いたしました。
「夜明けの磯」は遠くの故郷に思いをはせ描かれた作品であります。荒々しい岩肌、打ち付ける波、明けゆく空が赤や紫にそまる景色が色彩豊かに表現されています。三宅島の波音や磯の香りが感じられるようです。
■4月休館日
無休
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問合せ:信州高遠美術館 〒396-0213 伊那市高遠町東高遠400
【電話】0265-94-3666【FAX】0265-94-3936【E-mail】[email protected]
開館時間:午前9時~午後5時(最終受付は午後4時30分まで)
入館料:大人500円(400円)
※( )内は団体および割引料金
※高校生および18歳未満の方、障害者手帳などをお持ちの方とその付き添いの方1人は無料です。