- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県中野市
- 広報紙名 : 広報なかの 2025年7月号
地域の未来を照らすみなさんを紹介します。
■あなたにとっての大切に、気づくきっかけを歌いたい
シンガーソングライター
Couji
コウジ 中野市出身。自らの感性でオリジナル曲を作詞作曲し、演奏もするシンガーソングライター。主な演奏スタイルはアコースティックギター弾き語り。
数々のステージに出演するほか、自身でもライブイベントを企画。「2025信州なかのバラまつり」でも歌声を披露した。
「音楽を自分で演奏してみたいと興味を持ったきっかけは、中学3年生の受験期にラジオから流れるバンドの曲を聴いてから。たまたま父のアコースティックギターが家にあったので弾いてみました。」
一本木公園で開催された信州なかのバラまつりでも全3回のステージを披露したCoujiさん。
「学生時代はコピーバンドを。就職後もリフレッシュのために弾いていましたが、このまま続けるのか悩み、そこから2年以内になにか進展がなければ音楽からは離れようと思っていました。」
そんな期限があと半年後に迫る時、当時思い切って通い始めたボーカルレッスンの先生に目標を聞かれ、「オリジナル曲を作ってライブに出てみたい。先生からアドバイスをもらって、曲を作り始めて4カ月後に夢が叶いました。」
この経験によって音楽を続けることに前向きになれたというCoujiさん。2021年には初のミニアルバムをリリースし、長野市内のライブハウスのイベントには活動を始めてからの6年間ほぼ毎月出演。自身の楽曲を演奏するバンド『Cから始まる』ではギターボーカルを務める。
特に思い入れのある2曲を紹介してもらった。
「初めて作った『風の表情』は四季の美しさを歌った曲です。改めて歌詞を見直してみると、当時諦めることも考えていた音楽を通じてだったからこそ、自分の人生観が反映された、生命力を感じる楽曲のように思います。『8%』はお酒をモチーフにした曲です。「息抜き」や「自分らしさ」によって日常が少しでも軽くなるように。そんな願いが込められています。何度も聴き直すことで感じる歌詞の奥深さも自分の強みかなと思っています。」
自身の繊細な部分を励ますように書いた歌詞が、いつかの自分と同じように悩んでいる人の背中を押せたらと語るCoujiさんに、今後の目標を聞いた。
「いままで培った経験を社会的な面へ反映させたいです。具体的には、自治体や企業などが主催する公の場での音楽活動を広げていく。バラまつりへの出演はとてもいいきっかけになりました。また、ボーカルやギターレッスンの講師にも挑戦したいです。これまでの活動は人に恵まれていたから実現できました。今度は自分が、次の世代の人たちにとって良い影響を与えられる存在になりたいです。」