- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県飯山市
- 広報紙名 : 広報飯山 令和7年7月号
《シリーズ》
■地域計画 ―地域の農業を守る―
『地域計画』とは…
10年後、地域の農業をどんな農業にしていきたいか、大切な農地を、どう守り、次の世代につないでいくかを地域の(そこに住んでいる)農業関係者等で話し合い、目指すべき将来の農地利用の姿を明らかにする計画です。
■木島地区の地域計画の取り組みについて
木島地区農業委員 岡田忠治
木島地区の農地は、水田が263へクタール、畑が70ヘクタールあります。山沿いを除いて、平坦でとても優良な農地になります。
今年4月に、木島地区区長会の協力のもと、農地利用意向アンケートを木島地区全戸を対象に実施しました。同様なアンケートは5年ほど前にも行い、今回、2度目のアンケート調査になります。集計結果はまだ出ていませんが、今後、木島地区農業再生センターで地区の農地(農業)をどのようにしていくか、地域の皆さんとの話し合いの実施を予定しています。
『地域計画』とは、地域の農業者が中心となり、地域の将来の在り方や、農地の集約化などの目標を定めるもののことです。これは、今後の農業界の変化を見据えた大事な取り組みになります。昔からの農業から脱皮し、新しい産業としての農業を進めて行くために、農地の集約化はとても重要です。
水稲栽培を例にすると、木島地区のほ場整備が今から60年近く前に実施され、一区画30アールになり農業機械の導入で水稲栽培が合理化されました。この合理化で10分の1程の労力で栽培が出来るようになりました。
今、農業界で問題になっているのは農家の減少です。畑作での作業は手でやらなくてはならない作業もありますが、機械で出来るものも多々あります。農業従事者の減少を補うため、機械化で効率を図っていかなければならない時代がやって来ます。この機械導入に必要なのは区画の広さです。私たちの時代で実現できるか分かりませんが、次世代の農業従事者のために農地の集約化を考えて行かなければなりません。木島地区にはこの次世代の農業者は少なからずいます。
農地でお困りの方はぜひ木島地区農業再生センターに相談してください。当センターでは未来を見据えた取り組みをしています。
地域計画は、一度作成して終わりではありません。常に地域で話し合いを続け、目指すべき農業の姿に向けてこれからも皆さんで取り組んでいきましょう。
・集積・集約化のイメージ
農地の色は、個々の耕作者を示します。
農地の集積・集約化で農作業の効率化やコスト削減が可能、規模拡大による生産効率が上がる。
問合せ:飯山市農業委員会
【電話】0269-67-0729(直通)【FAX】0269-62-6221(2階代表)