くらし 小海の自然 山菜(25)

文:故 畠山久紀

《ギシギシ》タデ科
4月上旬~5月下旬

鈴なりについた実を振ると、「ギシギシ」と鳴ることから命名されたといわれる。
田や畑のあぜ、湿った道ばた、野原、荒地に生える多年草。葉は長さ10~25cm、幅4~10cmの長楕円形で、縁は波うつ。長い柄があり、根ぎわから束状に出る。葉が開く前の若芽は、鞘に包まれていて細長い円すい形をしている。茎は高さ40~100cmになり、上部で枝分かれして、淡緑色の小花を多数つける。根は太くて黄色。

■食べ方
若芽をナイフなどで切りとり、鞘を除き、ゆでて水にさらしてから、おひたしやあえもの、汁の実などにする。ぬめりと酸味があっておいしい。天ぷらや炒めもの、ぬかみそ漬けにしてもおいしい。

■薬用
生薬名:羊蹄根(ヨウテイコン)
皮ふ病薬(水虫、タムシ)、便秘薬