くらし 新年のご挨拶
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県長和町
- 広報紙名 : 広報ながわ 令和7年1月号
長和町長
羽田 健一郎
皆さま、あけましておめでとうございます。
令和7年の新春を清々しくお迎えのこととお慶び申し上げます。住民の皆さまには、町政の推進にご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
民間の有識者グループ「人口戦略会議」は全体の4割にあたる744の自治体で、2050年までに20代から30代の女性が半減し、「最終的には消滅する可能性がある」とした分析を昨年4月に公表し、我が町もこの消滅可能性自治体とされました。
私は、市町村は生き残りのための施策に重点を置いているのではなく、町に住む住民の皆さまがしあわせに暮らしていくことができるような施策を実施していくことに最も重きを置いています。とはいえ、人口減少は確実に進んでいますので、引き続き、少子化対策の充実や移住定住対策に取り組んでまいります。
さて、昨年を振り返りますと、2024年は変化の激しい一年でした。
元日を襲った能登半島地震に始まり、日向灘を震源とする地震、台風10号、さらに、9月に再び能登を襲った記録的な豪雨など、全国各地で被害が相次ぎました。能登半島地震では、長和町からも長野県合同災害支援チーム(チームながの)の一員として職員を派遣し支援するとともに、町民の皆さまや各団体の皆さまからの温かい義援金や支援物資を被災地へ届けました。皆さまに改めて感謝申し上げます。
町ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進として、窓口における「書かない窓口システム(ゆびナビぷらす)の運用と、スマートフォンアプリ「Nナビ」によるお知らせアプリを稼働しました。
特に「Nナビ」は町の様々な情報を瞬時に取得することができ、災害が多い昨今「自助」、「共助」、「公助」のためにも、是非ダウンロードして、ご活用いただきたい情報アプリです。
昨年の9月には、[4月に依田窪病院の病院長を三澤弘道病院長から受け継いだ城下智新病院長による国保依田窪病院・老健いこいの将来ビジョンのレクチャー]、[町組織の見直し(機構改革)]、[長和町デマンドバス「ながわごん」実証運行]をテーマに地区懇談会を開催しました。
◆町組織の見直し(機構改革)
いままでも変化する住民のニーズや社会経済情勢に応じて小規模な再編を行い、住民サービスをはかってきたところですが、昨今の人口減少や超高齢化社会に向けた行政運営を行うため、昨年の10月に職員の働き方や職員数の減少に対応した役場組織の機構改革を行いました。
◆長和町デマンドバス「ながわごん」実証運行
町の公共交通体制を定時定路線方式による巡回バスから『ドア・ツウ・ドア』のフルデマンド方式を採用し、昨年の4月から実証運行を始めました。おおむね好評をいただいていると判断していますが、数多く頂戴しております課題、要望を検証し、利用しやすいデマンドバス「ながわごん」を目指してまいります。
昨年は、節目の年でもあり、長門小学校統合開校50年、和田ふれあいの湯開湯30周年、子育て支援センター開設10周年、第40回ふる里和田宿祭り、依田窪病院脊椎外科手術1万件達成の式典が行われました。また、令和5年5月に新型コロナウイルス感染症が感染法上5類に引き下げられて1年が経ち、おたや祭りや各地域での祭り、地域おこし協力隊員による和田宿でのナワメマーケットなど各種イベントでも賑わいを見せました。
今年の10月に、長和町が誕生してから20年を迎えます。そして開設40周年を迎えるブランシュたかやまスキー場は今シーズンでスキーヤーオンリー最終章となり、来シーズンからスノーボードが解禁となります。大勢のお客様に楽しんでいただけるよう新たな一歩を踏み出すブランシュに期待するところです。
新しい年が皆さまにとり、希望に満ち、実り多き素晴らしい年となることを祈念申し上げるとともに、今年こそ紛争の収束、平和が戻ることを心から願い、年頭の挨拶といたします。
令和7年1月1日