くらし 地域おこし協力隊だより

■尾上一生隊員
みなさんこんにちは。4月に地域おこし協力隊に着任しました尾上一生です。
着任初日に役場産業観光課から御神木祭に使用するゴミ箱の制作依頼があり、協力隊木工部で制作を行いました。
依頼内容は、「地元のひのき材を使用した、持ち運びやすく重ねられるか折り畳める形状のゴミ箱で、燃えるゴミ・ペットボトル・缶の3種類を各5個ずつ」。まず、デザインについて木工部の3人で入念に打ち合わせを行い、2回、3回と打ち合わせを重ねる中で、ようやく折り畳みが出来るタイプのおしゃれな(おしゃれなはず!笑)デザインが決まりました。デザインが決まれば、次に細かい構造や、各部材の寸法を決め、材料や道具を購入し、ようやく作業をスタート出来る運びとなりました。
納期がどんどん迫る中、さらにちらほら別の案件も入り、納期に間に合うか3人とも次第に焦りが出始めました。そんな中、別カテゴリー担当の協力隊員メンバーが連日手伝いに来てくれたり、さらに役場職員が手伝いに駆けつけて来てくれたりと、ある時期から作業スピードが一気に加速。協力隊全員が集合する日もあり、仲間との一体感や温かみを日々感じながら、御神木祭直前にようやくゴミ箱15個が完成しました。
完成までには様々な問題が出て来ましたが、関係者共々素晴らしいチームワークを発揮し、木工部に着任して最初のミッションを達成する事が出来ました。
御神木祭で使用した後、上松町で今後も永く役立ってくれれば嬉しく思います。

■倉持海音隊員
協力隊木工部の倉持海音です。今年の4月から木工部のメンバーが入れ替わり、新たな3人でスタートしました。機械のメンテナンスをしながら、協力隊として最初に取り掛かった仕事は木製玩具「モルック」の製作でした。
5月10日、11日に愛知県春日井市で開催された子どもたちの体験イベント「わいわいカーニバル」に、上松町地域おこし協力隊として参加しました。春日井市は上松町を含む木曽広域連合と森林保全や環境教育に関する協定を結んでいます。イベントでは、上松町の特産品である木曽ひのきを使ったモルックで木育体験を提供し、来場者の方々に檜の香りや手触りを楽しんでいただきました。
赤沢自然休養林の豊かな自然についても説明し、上松町の観光スポットや地域の魅力を紹介する良い機会となりました。参加した子どもたちからは「またモルックをやりたい」「赤沢の森林鉄道に乗ってみたい」といった声も寄せられ、とても盛況でした。
協力隊では、11月初旬に「上松凱旋者」と題してクラフトフェアを開催しています。昨年までは国道沿いのねざめ亭の駐車場でしたが、今年は会場を変更し、上松技術専門校とよろまいかで開催します。来年の上松技専80周年に向けてイベントを共同で盛り上げ、今後も地域内外の方に上松町の魅力発信と木工振興のお手伝いができたら嬉しく思います。