- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県栄村
- 広報紙名 : 広報さかえ 令和7年3月号
近年、村内では野生鳥獣(イノシシ、ニホンザル、シカ、ツキノワグマ等)による農作物被害が増えています。また近隣の市町村ではクマによる人身被害も発生しています。農作物被害を減らし人身事故を発生させないために有害鳥獣対策に皆様のご協力をお願いします。
◆有害鳥獣対策の基本
(1)与えない(環境管理)
野生鳥獣が農地や住宅地に来る目的は食べ物です。収穫した野菜等の管理はどうされていますか?また残飯など匂いのでる生ごみの管理は徹底しておりますか?獣が簡単に出入りできそうなところにそのままになっていたりしませんか?
動物たちの嗅覚は人間の数倍もあり、匂いをかぎ分けて民家に侵入することさえあります。また、田んぼや畑などに収穫物を放置すると、野生鳥獣の餌場となり民家周辺の環境に依存してしまうことが懸念されます。残飯や農作物の管理を徹底することは鳥獣被害に遭わないための有効な手段です。
≪食べ物の放置はNGです≫
(2)近づかせない(侵入防止)
野生鳥獣は警戒心が強いため、ヒトから見つからないようなこんもりとした茂みや見通しの悪い林などを好みます。村では住宅地と森林の整備(緩かんしょうたい衝帯の整備)を継続して行います。村民の皆様には農地や集落内で定期的な草刈りの実施をお願いします。
(3)減らす・増やさない(捕獲駆除)
自然の生態系を保全するため、被害状況を踏まえ、県と協議し定められた頭数を猟友会員にお願いをして捕獲しています。これまで、村民の皆様から目撃情報等を元に鳥獣パトロール員や猟友会の皆様からご協力をいただき鳥獣被害防止に尽力していただきました。
村民の皆様には、引き続き、『(1)与えない』『(2)近づけない』を実施していただき有害鳥獣を引き寄せない・増やさないことにご協力をお願いします。
◆村で実施している鳥獣被害防止策について
〇村では、これまで電気柵設置にかかる経費の補助を実施しております。今年度は11件の申請があり合計で314千円程の補助を行いました。4月からは、電気柵のほか防獣ネットも補助対象とする予定ですので、導入を検討されている方は事前に農政課までご相談ください
〇県が実施する団地電気柵設置事業では、令和6年度は月岡区において実施しました。令和7年度には長瀬地区切欠原で実施を予定しております。こちらの事業は県100%の補助事業であり、例年8月頃には要望調査が実施されます。ご希望の団体がありましたらお早めに農政課までお問合せください。
◆野生鳥獣の捕獲頭数
令和7年1月末現在の各鳥獣の捕獲頭数は下記の通りです。
近年では大型野生鳥獣(イノシシ、クマ、シカ)の捕獲数が著しく、食べ物を求めて私たちの住む里へ下りてくる頻度も高まっていることが伺えます。村では引き続き、県や鳥獣パトロール員、猟友会と連携をはかり農作物被害・人身被害防止のため取り組んで参ります。
◆農政課からのお願い
◇クマ等の目撃情報について
皆様から頂く野生鳥獣の目撃情報は、役場において地図に落とし込み、県へ連絡しております。令和6年度はツキノワグマだけで62件の目撃情報をいただきました。これにより、人身被害の防止の周知だけでなく、捕獲許可頭数の確保につながっております。今後も、クマに限らず野生鳥獣等を見かけましたらお手数でも以下の点について役場農政課までご一報ください。
1.場所
2.鳥獣の種類(クマ、サル、イノシシ等)
3.大きさ(成獣・幼獣)
4.頭数(親子連れ、単体)
5.被害状況(畑に足跡がある。農作物をとられた。)
6.行方(◯◯付近で見かけて、△△方面へ行った。)
皆様からお寄せいただいた情報が有効な鳥獣対策に繋がりますのでご協力をお願いします。
また、クマの出没情報等については、栄村公式LINEでも配信を行っておりますので登録をお願いします。
問合せ:農政課
【電話】0269-87-3113