スポーツ [巻頭特集]第37回全国健康福祉祭ぎふ大会 ねんりんピック岐阜2025(2)

■ねんりんピック出場選手に迫る
出場競技:ゴルフ
○山田敏明(やまだとしあき)さん

ゴルフ歴は52年。岐阜県代表として今年のねんりんピックのゴルフ交流大会に挑むのは山田敏明さんだ。20歳の時、上司に誘われてクラブを握ったのが始まり。バイクやモトクロスも嗜んでいたが、27歳で東京勤務となり、ゴルフ好きの上司に毎月コースへ誘われるうち、本格的に打ち込むようになった。30代半ばに関市へ戻ると同時にバイクを引退し、以来ゴルフ一筋の道を歩んでいる。
「昔は乗用カートなんてありませんでした」と話す山田さん。18ホールを歩き、ゴルフをプレーし、時には追加でハーフ(9ホール)や18ホールを2周することもあったという。営業職時代は出張の合間にも練習場に通い、休日は朝から夕方まで練習をしていたそう。
ねんりんピックとの出会いは約4年前。クラブの仲間に誘われて、第33回ねんりんピックゴルフ交流大会の予選に挑戦したが、敗退。しかし、昨年の鳥取で行われたねんりんピックの大会出場者から再び誘いを受け、今年の挑戦を決意した。予選を一位で通過し、県代表の座を勝ち取った時は「本当に驚き、嬉しかった」と笑顔を見せる。
「今回は個人ではなく県代表として出場します。重圧はありますが、楽しむ気持ちを忘れず頑張ります。ねんりんピックはお年寄りのインターハイのようなもの。岐阜県代表として恥ずかしくない試合をしたいですね」と語った。

出場競技:弓道
○伊藤成𠮷(いとうしげよし)さん

定年後に広報紙で知った弓道教室に参加して弓道を始めた伊藤さん。激しい運動がなく、続けられると思ったことが弓道を始めたきっかけと語る。
弓の動作で肩甲骨を寄せることが、首や肩の痛みを軽減し、健康維持にも役立っている。
弓道は精神面が非常に重要で、基本の動作を忠実に行うことが難しく、心を落ち着かせることが勝負の鍵だという。現在はねんりんピックへ向けて練習に励んでいる。
「ねんりんピックの壁は高くとも一生懸命自分の射(しゃ)をするのみ、自分の思いを的にぶつけます」と思いを語る伊藤さんは緊張よりも楽しさが勝っていそうだ。

出場競技:弓道
○菊池佐市(きくちさいち)さん

岩手県の高校で弓道を始めた菊池さんは、大学2年生まで弓道部に所属していたが、その後退部。仕事の都合で関市に移り住み、妻の勧めで16年ぶりに弓道を再開。「弓道は一度覚えると感覚が戻りやすく、それが楽しくて夜の6時から9時半まで没頭していた」と嬉しそうに菊池さんは語る。
学生時代とは異なり、弓道における礼儀作法も教えてもらい、仕事にも生かせたと話す。ねんりんピックでは、監督として出場するが、弓を引ける機会もあり、日夜練習に励んでいる。
弓道は若い人とも競い合える珍しいスポーツで、弓の道具さえ変えれば年齢関係なくできる点も魅力だという。菊池さんは「弓はいいですよ。歳をとっても引ける」と笑顔で弓道の良さを語った。

出場競技:グラウンド・ゴルフ
○日比野桂子(ひびのけいこ)さん

関市グラウンド・ゴルフ協会会長の勧めで4年前にグラウンド・ゴルフを始めた日比野さん。日比野さんはグラウンド・ゴルフというものは、体力をあまり必要とせず、誰もが楽しめるスポーツと語る。
週に4〜5回の練習を通じて、外出の習慣が定着し、健康の維持にもつながっていると楽しそうに話した。
大会用賞品の準備や賞状作成も担当し、その過程でパソコンスキルもぐんと上がった。
メンバーの多くは初心者だが、ねんりんピックに向けて熱心に練習していると語る。
グラウンド・ゴルフのチームについて、「興味のある人にはぜひ気軽に参加してほしい。体力や費用の負担が少なく、自然と友達の輪も広がりますよ」と、にこやかに話してくれた。

◆関市から出場するねんりんピック代表選手
いよいよ開催が迫った「ねんりんピック岐阜2025」。関市からは総勢21人の代表選手が出場します。日頃の練習の成果を発揮し、全国の舞台で活躍する選手たちを応援しましょう。

※詳細は本誌P.4をご覧ください。
※各選手の記載順は岐阜県選手団「市町村別選手名簿(7月28日現在)」による