健康 3月1日~3月8日は女性の健康週間です 「骨活」をはじめよう!

■Q.「骨粗しょう症」は高齢者がなる病気?
A.「骨粗しょう症」とは、骨密度が激減して、骨がスカスカになり、骨の強度が低下して折れやすくなる病気です。男女ともにかかる可能性がありますが、特に女性に多く見られます。女性ホルモンの「エストロゲン」は、骨の新陳代謝や健康を維持するための重要な役割を担っていますが、閉経を迎える頃にはエストロゲンが急激に低下するため、新陳代謝のバランスが崩れ、骨を溶かすスピードが速くなり、骨粗しょう症を発症しやすくなります。50代では10人に1人程度、70代になると3人に1人、80代では2人に1人が骨粗しょう症だと言われていますが、決して高齢者だけが危険というわけではありません。若い人でも、栄養不足や月経不順、運動不足などによって骨粗しょう症の発症や、骨密度が低下し骨折につながる可能性があるため、注意が必要です。

●骨粗しょう症の要因
やせ型の体型:骨の健康を守るためには、食事からカルシウムなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。痩せ願望などにより必要なエネルギー量が足りなくなると、年齢にかかわらず骨に悪影響を及ぼしかねません。実際に、低体重の人ほど骨密度が低いことが分かっています。
月経不順:過度なダイエットや運動により月経不順になると、エストロゲンの分泌が減り、若い人でも骨密度が低下します。
妊娠・出産:妊娠後期から産後半年くらいの時期に、突然脊椎が多発骨折する「妊娠後骨粗しょう症」という病気があります。原因ははっきりしていませんが、元々隠れ骨粗しょう症であったり、ステロイドなどの骨粗しょう症になりやすい薬を使用していた等の要因に、授乳などの様々な原因が絡んで起こると言われています。

▽骨粗しょう症予備軍チェック
あなたは大丈夫?当てはまるものにチェックをしてみましょう。
・やせ型である
・ダイエットをしている
・好き嫌いが多い
・牛乳・乳製品・小魚をあまり食べない
・運動する習慣がない
・階段よりエスカレーターやエレベーターを利用する
・日焼けしないように注意している
・喫煙をしている
・閉経している、または月経不順である
・骨密度の測定をしたことがない
※チェックが多いほど、骨粗しょう症の危険があります。

■Q.おすすめの予防方法は?
A.骨粗しょう症は、運動や食事などの生活習慣を見直すことによって予防することができます。

●食事
1日3食バランスよくしっかり食べましょう!

▽健康で丈夫な骨をつくるために必要な栄養素
(1)カルシウム…乳製品、大豆製品、小魚など 骨の主成分である「カルシウム」は、1日700mgを摂るように心がけましょう。
(2)ビタミンD…魚、きのこなど カルシウムの吸収を高め骨への沈着を助けたり、骨を丈夫にします。
(3)ビタミンK…納豆、緑黄色野菜など カルシウムの沈着させる作用があります。不足すると適切な骨の形成ができなくなります。
(4)その他…丈夫な骨を作る「たんぱく質」や「ビタミンB群」の摂取も心がけましょう。

●運動
骨に刺激を与えるような運動を続けましょう!
・かかと落とし…つま先立ちをして、かかとをストンと落すだけの運動です。1日に50回を目安に、無理のない範囲で行いましょう。不安な方は、テーブルや椅子の背もたれに手をついて行っても大丈夫です。

●生活習慣
(1)適度な日光浴…食事から摂取したビタミンDの80%は日光に当たることで合成されます。毎日適度な日光浴を心がけましょう。
(2)禁煙…喫煙は、骨密度の低下につながるため、禁煙しましょう。

●骨粗しょう症検診
40歳から70歳までの方は骨粗しょう症検診を受診できます!
富加町では、毎年受診することができますので、定期的に検診を受診し、自分の骨密度を確認しましょう。

問合せ:福祉保健課保健係
【電話】0574-54-2117