- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県富加町
- 広報紙名 : 広報とみか 令和7年3月号
能登半島地震から1年3か月がたちました。昨年は、地震以外にも多くの災害がありました。災害のストレスや災害後の生活のストレスから心やからだに不調をきたし、うつ病やアルコール依存症などの精神疾患が発症することがあります。そのような場合、災害からの立ち直りが遅れるばかりでなく、自殺等の取り返しがつかない事態に至ることも考えられます。災害備蓄を行うのと同様に、災害時にどのようなストレス反応があるか事前に知り、災害時のこころの健康を保つための参考にしてください。
■災害のストレスによって起こり得る心とからだの反応
災害という異常な事態が生じると、誰でも、心やからだの様々な反応が生じる可能性があります。これらの反応は、こころが弱いからではなく「異常な事態に対する正常な反応」です。また、これらの反応は自然に良くなることが多いと考えられていますが、一部の人はこころの病気につながっていくこともあります。被災後の時期によってもこころの反応は変化していきます。体の病気が隠れていることもありますので、何かおかしいと感じたら専門家へご相談ください。
▽こころの反応
・イライラする
・怒りっぽくなる
・被災時のことが繰り返し思い出される
・罪悪感
・やる気が出ない
・集中できない
・落ち込んでしまう
・不安
・恐怖
・短期間の記憶の喪失など
▽からだの反応
・頭痛
・肩こり
・下痢、便秘
・眠れない
・動悸、胸痛
・食欲不振
・胃痛
・風邪をひきやすくなるなど
▽行動の変化
・人間関係のトラブルが起こりやすくなる
・ひとりになりたがる
・お酒やタバコの量が急に増える
・じっとしていられない
・食べ過ぎる
・こどものおねしょや強い甘えなど
■災害時のこころの健康を保つために、普段から備えを行いましょう
・いつも食べているものや飲んでいるものなど、備蓄できる食べ慣れた飲食物があると、いざというとき安心です。
・飲み慣れている薬も同じです。普段から飲んでいる胃薬や鎮痛薬など(処方薬を除く)があれば多めに備蓄しておきましょう。
・家族の無事を確認すること、家族の声を聞くことも災害時のこころの健康を保つためには大切です。ぜひ、この機会に家族での安否確認方法(例:伝言ダイヤル171)や避難場所について話してみましょう。
■ひとりで悩まず誰かに話してみませんか
悩みを打ち明けて助けを求めることは、気持ちが軽くなるだけでなく、自分では気付けなかった問題点や解決方法が見えてくることがあります。「もうだめ」と思う前に、誰かに「つらい」気持ちを話してみませんか?
困った時の連絡先:
よりそいホットライン【電話】0120-279-338【URL】https://www.since2011.net/yorisoi/(24時間対応、無料)
24時間子どもSOSダイヤル【電話】0120-0-78310
こころの健康相談統一ダイヤル【電話】0570-064-556 所在地の公的相談機関(精神保健福祉センター)に接続します。
NPO法人あなたのいばしょ…相談窓口チャット【URL】https://talkme.jp/(24時間365日対応) 無料・匿名でチャットが利用できます。
富加町役場福祉保健課保健係【電話】0574-54-2117 平日の8:30~17:00の間、電話などによる相談を受け付けています。