健康 薬について知ろう10月17日~23日は「薬と健康の週間」

厚生労働省では、医薬品について正しく理解してもらうため10月17日~23日を「薬と健康の週間」と定めています。私たちの健康を守る医薬品は、日々進化を続けており、中でも近年注目されているのが、「バイオ医薬品」「バイオシミラー(バイオ後続品)」です。ぜひ、このきっかけに医薬品について理解を深めてみましょう。

■バイオ医薬品とは
バイオ医薬品は、細胞や微生物などの生物の力を利用するバイオテクノロジーを利用して作られる薬です。薬品を化学反応させて作るこれまでの薬と異なり、生物が持つタンパク質を生成する力を利用して、病気の治療に効果的な成分を作って薬とする、タンパク質を有効成分とした新しい薬です。バイオ医薬品は、がん、糖尿病、リウマチなど、これまで治療が難しかった病気にも効果が期待されています。

■バイオシミラーとは
新しく開発された薬には特許がありますが、特許が切れた後に他の製薬会社から発売される薬として、「ジェネリック医薬品」が知られています。同様に、バイオ医薬品の特許期間終了後に発売される薬で、同等の効果と安全性があると認められた後発・後続医薬品をバイオシミラー(バイオ後続品)といいます。

■バイオシミラーのメリット
バイオ医薬品は、複雑な構造のタンパク質を作るため、高度な技術や大規模な設備、品質確認のための多くの試験を必要とするので、非常に高価です。これに対し、バイオシミラーは先行バイオ医薬品の約70%の値段になるため、バイオ医薬品に比べて経済的な負担の軽減につながります。なお、バイオシミラーの使用を希望する場合は、医師の処方箋が必要になりますので、あらかじめ主治医にご相談ください。

問合せ:福祉保健課 保健係
【電話】0574-54-2117