- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県三島市
- 広報紙名 : 広報みしま 2025年4月号
人口減少やリサイクルの推進により、将来的にごみの量は減少すると予想されています。このような中、各市町が個別にごみ処理施設を整備・運営するよりも、広域でごみ処理を行い、施設を集約することで、費用の削減やエネルギーの有効活用など、さまざまな面で、効率的で安定的な運用が期待されます。
そのため、市や町の枠を超えた『広域化』が、全国的に推進されています。
・共同整備による建設費の削減
・脱炭素化の推進
・ごみ処理・施設運営の効率化
■共通の課題
3市2町の共通の課題となっているのが、現在使用しているごみ処理施設の『老朽化』です。三島市清掃センターのごみ処理施設も、施設稼働から35年以上が経過し、平成25~27年度に実施した基幹的設備整備工事など、施設の延命化を図ってきましたが、すでに更新の時期に差し掛かっています。
『広域化』により、課題の解決や更なる効率化の実現が可能かどうかについて、話し合いを重ねています。
~これまでの経緯~
令和4年3月 静岡県が一般廃棄物処理広域化マスタープランを策定。県東部3市2町の枠組みは、現状よりも経済面、環境面で効果が高いものとして評価。
令和5年5月 3市2町担当課による連絡会を設置し、協議を開始。
令和6年10月 一般廃棄物処理施設広域化実現可能性調査をとりまとめ。
令和7年3月 3市2町副市長・副町長による「ごみ処理広域化検討協議会」を設置。
■一般廃棄物処理施設広域化実現可能性調査の結果
3市2町のごみ処理や施設整備の状況、地理的な状況などを踏まえ、広域化による効果と課題を調査しました。
○広域化による効果
・ごみ処理施設を共同で整備・運営した場合、費用分担により建設費や運営管理費の軽減が見込まれる。
・ごみ処理施設の大規模化により、焼却などによる発電効率の向上や施設の省エネ化など、温室効果ガス排出量の削減が期待できる。
○検討が必要な事項
・ごみの分別区分や有料化など、現状で市町ごとに異なるルールの整理。
・広域で処理するごみの種別や整備施設の種類。
・施設建設地が市外・町外になった場合、各市町の収集運搬や住民による直接搬入への影響。
■建設候補地を想定した更なる検討を進めます
令和7年度~
・3市2町全域を対象に一般廃棄物処理施設建設候補地を検討
・公有地などからの抽出または各市町の公募による方法により候補地を選出
・3市2町が共同で設置する学識経験者などによる選定委員会において評価・検討
建設候補地の評価結果を踏まえ…
令和8年度 各市町が『広域化に参加するかどうか』を判断します
問合せ:廃棄物対策課
【電話】971・8993