- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県掛川市
- 広報紙名 : 広報かけがわ 令和7年9月1日号
中東遠総合医療センター その30
■地域の救急医療を守るために
〜救急車・救急外来の適正利用にご協力ください〜
◇ひっ迫する救急医療の現状
日頃より、私どもの活動、特にドクターカーの運行に対しましてもご理解とご協力をたまわり、感謝申し上げます。さて、コロナ禍が明けて以降、高齢化を背景に救急車の出動件数や時間外の救急外来を受診される方が再び増加しています。もっとも懸念されるのは、救急要請が重なった際に、本当に一刻を争う重症患者さまの元へ救急車がすぐに到着できなくなる事態です。事実、市内の救急車がすべて出動し、新たな要請に対応できない深刻な事態も、この数年で実際に発生しています。
◇限りある医療資源を本当に必要とする方のために
みなさまに改めてご理解いただきたいのは、救急車や救急外来は「命の危険がある重篤な患者さま」のための「限られた医療資源」であるという点です。突然の激しい頭痛や胸の痛み、ろれつが回らない、意識がないといった場合は、ためらわずに119番通報をしてください。しかしその一方で、「日中は多忙で受診できない」「数日前からの症状だが夜になり不安になった」「出勤や登校の可否をはっきりさせたい」といった、緊急とは言えない理由でのご利用も少なくありません。こうした緊急性の低いご利用が増えることで、重症患者さまの治療に遅れが生じるだけでなく、他の患者さまの待ち時間が長くなることに繋がります。
◇判断に迷ったときの賢い選択「#7119」
「この症状で救急車を呼んでいいのかな?」、「夜間や休日に診てくれる病院はどこだろう?」と判断に迷ったときは、ぜひ「静岡県救急安心電話相談窓口(#7119)」をご活用ください。#7119にお電話いただければ、医師や看護師などの専門家が24時間体制でみなさまの症状を伺い、救急車が本当に必要か、専門的なアドバイスをいたします。また、受診が必要な場合には、その時間に診療している最も適切な医療機関をご案内します。
地域の救急医療を本当に必要とする方のために活用することが、ひいてはみなさまご自身や大切なご家族の「もしも」のときを守ることになります。みなさま一人ひとりのご理解とご協力を、心よりお願い申し上げます。
掛川市内のお医者さん案内は「広報かけがわ電子版」で
問合せ:中東遠総合医療センター
【電話】21-5555