くらし いつ起こるか分からない地震から家族の命を守るために(2)

▼地震対策3本柱 (2)家具の転倒防止
熊本地震など、近年発生した地震でけがをした人のうち、家具の転倒・落下が原因だった割合は3割~5割を占めています。また、家具への防災対策をしていないと、避難を妨げたり火災につながる恐れがあります。

○安全空間を確保するために家具の配置に工夫を!
・寝室にはなるべく家具を置かない
・避難の妨げとなる場所(出入口付近、廊下、階段)には家具を置かない
・地震時の出火を防ぐために、火気の周辺に家具を置かない
・ガラス製品など、落下すると危険なものを高い所に置かない
・重いものを低い位置に収納し、倒れにくくする

○家具転倒防止器具取付サービス事業[防]
無料で事業者が家具を固定し、圧死や負傷などの人的被害を軽減します。(令和7年度より固定家具の台数は無制限)
対象:市内全世帯(家の構造により、自己負担が発生する場合があります)

○感震ブレーカー等設置推進事業[防]
地震の揺れを感知し、自動的に電気の供給を遮断する「感震ブレーカー」の設置費用の一部を助成します。
対象:市内に住宅を所有または居住している人、市内に住宅を新築する予定の人

阪神・淡路大震災の内部被害による怪我の原因

出典:日本建築学会「阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書」より

▼地震対策3本柱 (3)非常用品の準備
大規模な地震では、支援物資の遅れや物流が止まることが予想されます。非常持出品や非常備蓄品は、7日分以上備蓄しましょう。

○非常持出品
避難するときに持ち出すべき最低限のもの。速やかに持ち出せるよう、リュックなどに詰めておきましょう。
例:非常食、飲料水、携帯ラジオ、懐中電灯、上着、現金、救急医薬品など

○非常備蓄品
電気やガス、水道などが途絶えたり、支援物資が行き届くまでの間、自宅や避難所で自活するためのもの。飲料水は1人1日3ℓを目安にしましょう。
例:レトルト食品、毛布、洗面用具、簡易食器、携帯トイレなど

■その他、災害に備える取り組みを推進しています
○耐震シェルター[建]
地震で住宅が倒壊しても、寝室などの部屋を守る装置の工事費用の一部を補助します。
対象:昭和56年5月31日以前に建築された耐震性のない木造住宅に住む世帯

○防災ベッド[建]
地震で住宅が倒壊しても睡眠スペースを守る装置の工事費用の一部を補助します。
対象:昭和56年5月31日以前に建築された耐震性のない木造住宅に住む世帯

○土砂災害警戒区域内住宅移転[建]
土砂災害の恐れのある区域の指定前に建てられた住宅を除却し、市内に移転する場合に、費用の一部を補助します。

○災害時協力井戸支援[防]
大規模災害時に市民の生活用水を確保するため、登録井戸が不足している地域を対象に募集しています。登録井戸には、水質検査・維持管理にかかる費用の一部を助成しています。
募集地区:瀬戸谷・葉梨・広幡・西益津・岡部地区

※補助額や申し込み方法など、詳しくは市ホームページをご覧ください。
※各補助制度の利用は着手前(契約前)の申請が必要です。着手後(契約後)では補助金が受けられませんので、なるべく早い段階でご相談ください。

問合せ:
防…地域防災課【電話】643・2110
建…建築住宅課【電話】643・3481