くらし いつ起こるか分からない地震から家族の命を守るために(1)

令和6年8月、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が初めて発表され、備蓄品などを再確認した人も多かったのではないでしょうか。いつ起こるか分からない地震に備え、自分や家族の命を守るため、防災対策を進めましょう。

■南海トラフ巨大地震で想定される被害
南海トラフのプレート境界では、およそ100年~150年ごとに繰り返し巨大地震が発生しています。南海トラフ沿いで海溝型地震が発生した場合、市内では震度6強以上の大きな揺れとなり、強い揺れが3~4分間続くと想定されています。
また、最悪の想定では、県内の建物の約2割が全壊・焼失するとされています。

■わが家の地震対策3本柱
地震対策でまず大切なのは、自分の家が地震に耐えられるかどうかを知り、適切な対策を取ることです。家の耐震診断や耐震補強を行い、家屋の倒壊などの被害を防ぎましょう。

▼地震対策3本柱 (1)耐震化
昭和56年5月31日以前に建築された建物は、耐久性が不足している可能性があります。

○住宅の耐震診断[建]
旧耐震基準で建築された住宅の耐震診断を行います。
内容:
木造住宅…専門家による無料の耐震診断を実施
木造住宅以外…診断費用の一部を助成

○木造住宅の耐震補強工事[建]
耐震診断の総合評点1.0未満を1.0以上にし、0.3以上あげる補強工事に対し、費用の一部を助成します。

○木造住宅の建て替え[建]
旧耐震基準で建築された木造住宅の建て替えにかかる費用の一部を助成します。
対象:居住している耐震性のない木造住宅の除却および当該敷地に継続して居住するための住宅の建設

○非住宅の耐震診断[建]
旧耐震基準で建築された非住宅の耐震診断費用の一部を助成します。

○ブロック塀などの耐震改修[建]
道路に面する、道路からの高さ60センチを超えるブロック塀などへの地震対策を行っています。
・無料専門家診断
無料で安全点検と相談を受けられます。
・撤去や改善に対する補助
道路に面する危険なブロック塀などを撤去したり、フェンスなどに改善する場合の費用を補助しています。

○住宅瓦屋根の耐風改修[建]
かわらぶき技能士などの専門家による瓦屋根の耐風診断や、診断の結果、基準に適合しない瓦屋根の改修工事を行う費用の一部を助成します。
対象:令和3年12月31日以前の基準で建てられた瓦屋根を有する住宅

問合せ:
地域防災課【電話】643・2110
建築住宅課【電話】643・3481