くらし 《特集》もっと認知症にやさしいまちへ~住み慣れたまちで暮らしていくために

認知症になっても、安心して暮らし続けられるまちを目指した取り組みが、市内で進んでいます。
認知症は誰でもなる可能性があります。認知症になっても希望を持って住み慣れたまちで暮らしていけるように、地域全体で理解を深めていきましょう。

◆認知症とは
認知症とは、さまざまな原因で脳に変化が起こり、それまでできていたことができなくなり生活に支障をきたした状態のことです。令和7年には、65歳以上の人の5人に1人が、認知症になる可能性があると予測されています。誰もがなりうる認知症ですが、周囲の人の適切な接し方によって、症状を和らげたりトラブルを減らしたりすることができます。

◆認知症の人にやさしいお店「チームオレンジすその」
チームオレンジは、認知症になっても本人が望むことや社会参加をできるだけ長く続けられるよう、認知症サポーターがチームを組んでサポートする全国的な取り組みです。
市内スーパー・ドラッグストア・タクシー会社などと、行政がチームを組んでサポートします。認知機能が低下し、1人での買い物や外出に不安のある人を見守ります。
令和7年度、タクシー会社2社と小売店が新たにチームオレンジに加盟しました。
【加盟店】ウエルシア、カドイケ、クリエイトエス・ディー、マックスバリュ(いずれも市内全店舗)、JAふじ伊豆すそのふれあい市、全日食チェーンひまわり佐野店、安全タクシー(新規加盟)、ミツワタクシー(新規加盟)、山田商事(株)(新規加盟)

◆認知症カフェ
認知症カフェは、認知症があってもなくても、認知症に関心がある人が誰でも集うことができる場です。
誰でも気軽に集える認知症カフェを市内4カ所で開催しています。予約は不要です。

◆認知症カフェの開催日と開催場所

いずれも13時30分~15時(認知症カフェみかんのみ15時30分まで) ※途中からの参加も可

◆脳いきいき運動教室の参加者を募集
認知症予防と健康維持のために、仲間と楽しみながら運動習慣を身につける教室です。
日時:7~11月(全10回)※コースによって日時が異なります。
対象:
(1)市内に住んでいる65歳以上の人で事業対象者・要支援・要介護認定を受けていない人
(2)全10回の教室に参加できる人
内容:ストレッチ、体操、脳トレ、体力測定、歯科・栄養の講話など
参加費:無料
定員:各コース20人(先着順)※初参加の人を優先
申込期限:6月2日(月)~16日(月)
申し込み:オンラインフォーム、電話、介護保険課窓口

○運動習慣がなく、ゆったりペースで運動したい人向け

○定期的に運動習慣がある人や、無理なく立位保持ができる人向け

■運転を考える認知症カフェ「第1回 教えて!自動車学校の先生!」
高齢者の交通事故の特徴や安全に道路を渡る方法などの講話のほか、75歳以上のドライバーが免許更新時に受ける認知機能検査を実際に無料で体験できます。
日時:7月8日(火) 13時30分~15時
会場:福祉保健会館
対象:誰でも参加可能
定員:50人(先着順)
申し込み:オンラインフォーム、電話、介護保険課窓口
申込期限:6月2日(月)~20日(金)

■「ちょっとひと息ついてもらえる認知症エピソード集」を発行しました
介護をしている家族や当事者と関わる介護の専門職などから、認知症介護にまつわるエピソードを集め、冊子を作りました。認知症関連の情報も掲載しています。介護保険課や市社会福祉協議会の窓口で無償で配布しています。

◇捉え方はさまざま(冊子から抜粋)
本人が次から次へとまとまりなく話し続けるため、ここじゃお相手の方に申し訳ないな…と恐縮していたら「すごいですね◯◯さん、若い頃たくさん勉強したんですね!いろんな言葉がポンポン出てくる!」と声をかけていただきました。
そんな捉え方もあるのかと、温かい気持ちになりました。(Nさん 女性)

問合せ:介護保険課
【電話】995-1821