くらし 第75回 社会を明るくする運動〜犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ〜

■毎年7月は「社会を明るくする運動」強調月間
「社会を明るくする運動」は、すべての国民が犯罪や非行の防止と更生について理解を深めるとともに、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。

◎第75回“社会を明るくする運動”総理大臣メッセージ
※詳細は広報紙15ページのQRコードをご覧ください。

◯地域のチカラが犯罪や非行を防ぐ
テレビや新聞では、日々事件(犯罪)のニュースが報道されています。犯罪や非行のない安全で安心な暮らしを守るためにはどうすればよいのでしょうか。過ちを犯した人自身が心から反省し、立ち直りに向けて努力することはもちろん大切です。一方で、立ち直りを決意した人を社会で受け入れることや、犯罪や非行を防止する家庭や地域などの環境づくりもとても大切なことです。
「社会を明るくする運動」では、再犯を防止して犯罪や非行のない地域社会をつくるために一人ひとりが考え、それぞれの立場で関わるきっかけをつくることを目指しています。

◯保護司ってなに?
「保護司」は、犯罪や非行により保護観察を受けることになった人の生活を見守り、さまざまな相談に乗るなどして、社会復帰から立ち直りを支援する更生保護ボランティアです。

◇保護司の体験談
道路交通法違反と詐欺事件により保護観察となった少年Aさんを担当しました。
Aさんとの面接では、アルバイトの就労状況や通信制高校への通学状況など、日常生活について確認するとともに、再び非行をすることがないよう助言指導を行いました。Aさんが話しやすい雰囲気づくりを心がけ、こちらからの質問攻めにならないように気をつけました。また、保護観察所から配布される専用のワークブックを用いて、交通に関する学習と、しょく罪に関する学習を行いました。Aさんはそれぞれの学習を通して事件について振り返り、交通ルールを守ることの大切さを理解したり、被害者の気持ちを考えたりすることができました。
保護観察対象者の担当は一人でするのが基本ですが、私が保護司となって年数が浅いことから、Aさんの担当は、B保護司とともに二人で行いました。B保護司は私よりも保護司歴が長く、保護観察の担当経験も豊富なベテラン保護司です。初めはAさんとの面接をどのように進めればよいか分からず不安でしたが、B保護司の同席や、面接前に相談しアドバイスを受けたおかげで、安心して面接することができました。
アルバイトや学校に目標を持って前向きに取り組み、立ち直ろうとするAさんの姿を近くで見守り、一度は失敗した人を地域社会で受け入れることの大切さを実感しました。これからも保護司活動を通して、生きづらさを抱えた人に寄り添っていきたいと思います。

◎半田更生保護サポートセンターでは、犯罪や非行からの立ち直りを目指す人たちを支援しています。
半田更生保護サポートセンター(市役所2階)
平日10時〜16時
【電話】︎84-0683

問合わせ:生活援護課
【電話】84-0655