- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県碧南市
- 広報紙名 : 広報へきなん 2025年7月号 №1968
■衣浦港は未来への玄関口
―衣浦港を門戸として、広く世界に目を開き、あたたかく明るい郷土「碧南」をつくるため、わたくしたちは自治の約束として、この憲章を掲げます。―
これは碧南市民憲章の序章です。この衣浦港は、知多半島と西三河地区に囲まれた南北約20kmの細長い形状の港で、碧南市、半田市、刈谷市、西尾市、高浜市、東浦町、美浜町、武豊町にまたがっており、1957年5月20日に重要港湾の指定を受けてから臨海工業用地を造成したことで発展を続けています。
碧南市臨海部では、約240の事業所が進出し、その中の国内最大級の石炭火力発電所では、2050年の脱炭素化に向けてアンモニアを発電燃料に転換することにより、CO2を排出しない「ゼロエミッション火力」に取り組んでいます。また、衣浦港ではアンモニアサプライチェーン構築により、カーボンニュートラルポートとして、未来に向けて更なる発展が期待されています。
私自身も、市長として港湾関連の協議会や同盟会などの役職をいただき、国や県への要望活動などを行い、今年度は多くの皆様とともに活動してきた結果、中央航路が拡幅され、国際物流ターミナルの老朽化対策などが進められています。
また、衣浦港港湾計画には、碧南火力発電所沖に112.8haの外港地区が位置付けられています。新たなふ頭や耐震強化岸壁の整備により、船舶の大型化に対応でき、貨物の移転や集約化が可能となり、さらにその移転跡地を活用することで、用地の創出や新規貨物への対応も可能となります。衣浦港全体の物流機能の強化を図るとともに、耐震強化岸壁を整備することで防災力の強化も図ることができるものであり、早期実現を目指していきます。
7月24、25日には全国市長会第69回港湾都市協議会総会が、碧南市で開催されます。世界初の大規模なアンモニア混焼実証実験を行ったJERAの碧南火力発電所などの視察を予定しており、全国の港湾都市の皆様に、脱炭素化を進める重要港湾、衣浦港をしっかりと視察していただきます。この機会を活かして碧南市をしっかりPRし、更なる知名度アップにも努めてまいります。皆さんもぜひ碧南市のワクワクするこれからにご期待ください!
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