- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県刈谷市
- 広報紙名 : かりや市民だより 令和7年7月15日号
秋葉社の祭礼として始まり、240年以上の歴史を誇る万燈祭。県の無形民俗文化財にも指定され、7つの町、市内の企業や地区が参加します。平成30年には「第22回ふるさとイベント大賞」で、大賞(内閣総理大臣賞)を受賞しました。万燈は、日が沈むにつれ、色鮮やかに光を放ち、見る者を魅了します。若衆が高さ約5m、重さ約60kgの万燈を1人で担ぎ、勇壮に舞う様は圧巻です。ぜひ、各町自慢の華麗な万燈と舞をご覧ください。
◆東陽町
板倉 昇平 (いたくら しょうへい)
「当番町として、盛大に魅力ある万燈祭をお見せします!!」
▽船弁慶 (ふなべんけい)
謀反の疑いをかけられた源義経。兄の頼朝から逃げるために義経一行は、摂津国大物浦(せっつのくにだいもつのうら)から船を出しますが、嵐に見舞われ、波間に壇ノ浦の戦いで散った平知盛の怨霊が現れ襲い掛かってきます。弁慶は数珠を揉み経文を唱え、義経は必死に食い下がる場面。嵐で転覆寸前の船、船首から一心不乱に立ち向かう弁慶と義経の勇姿をご覧ください。
◆銀座
立臼 龍二 (たちうす りゅうじ)
「銀座らしい祭りをしますので、楽しみにしておいてください!」
▽玉取り姫
玉取り姫は、飛鳥時代から続く銘家・藤原家に伝わる伝説。竜神に奪われた宝物の一つ・面向不背(めんこうふはい)の宝玉を、命と引き換えに海女が取り戻す物語です。藤原家の二男・不比等(ふひと)との間に生まれた男子は、後に当主・房前(ふささき)となります。宝玉を手に海面に泳ぎ上がる母海女と、怒り狂い渦を巻く竜神の対比が見せどころです。
◆広小路
柘植 雄介 (つげ ゆうすけ)
「笑顔と元気が溢れるお祭りにします!」
▽景清(かげきよ)の牢破り
題材は歌舞伎十八番「景清」から、景清の牢破りの場面。源氏に捕らえられた景清は、牢屋に入れられて拷問を受けましたが、口を割らなかったため妻と娘が責められました。この源氏の卑怯な手段に景清は怒りを爆発させ、太い縄を引きちぎり、牢の格子を蹴破って大暴れしました。景清の荒事芸を広小路伝統の躍動感あふれる造形で表現しました。
◆司町
犬飼 悠介 (いぬかい ゆうすけ)
「元気あふれる若衆が祭りを楽しむ姿をご覧ください」
▽甲斐の虎 武田信玄
宿敵である、越後の龍神・上杉謙信との戦に川中島へ赴く甲斐の虎・武田信玄。御旗をたなびかせ、家臣たちを軍配で鼓舞しながら進軍しようとする様を表現しました。信玄の軍配で采配を振ろうとする出で立ちや襲い掛かろうとする化身である虎の迫力と、旧作の龍神上杉謙信との競演をぜひご覧ください。
◆寺横町
小林 祐也 (こばやし ゆうや)
「寺横らしく明るく元気に!万燈と若衆の活気をご覧ください」
▽若き剣士と夜鬼(やき)との戦い
秘剣を使う剣士と妖術を使う夜鬼の戦いの始まり。時は江戸時代、山奥に人を食べる夜鬼が出るとのうわさ話が浮上し、村人たちは恐怖に陥ります。誰も近づかぬ地に1人の若き剣士が足を踏み入れ、村の存命をかけて夜鬼と対峙し救世主となります。
伝統の寺横町が織りなす、躍動感あふれる万燈をご覧ください。
◆広小路五組
岡本 怜音 (おかもと れおん)
「限界突破! 広五パワー!」
▽岩沼吉六郎信里(いわぬまきちろくろうのぶさと)の化けイモリ退治
歌川国芳作「本朝水滸伝剛勇八百人一個(ほんちょうすいこでんごうけつはっぴゃくにんのひとり) 岩沼吉六郎信里」を題材に、2体の化けイモリをおどろおどろしくも力強い広五らしい万燈に仕上げました。万燈を勇壮に担ぎ跳ねる若衆だけでなく、子どもからベテランまで町内一丸となって祭りを楽しむのも広五の良さです。全員が全身全霊で楽しむ祭りをぜひご覧ください!
◆新栄町
古小路 拳汰 (ふるこうじ けんた)
「若衆の団結力と壮大な万燈で魅了させます」
▽武英猛勇鏡(ぶえいもうゆうかがみ) 源 牛若丸
治承3年6月、乱暴者の弁慶は千本の太刀を奪おうという悲願を立て、道行く人を襲っては太刀を奪い取り、その数999本となりました。あと1本というところで、五条大橋を笛吹きながら通る牛若丸と出会い、弁慶が牛若丸に襲いかかります。そこで牛若丸が欄干を飛び交い、返り討ちにする場面を表現しました。
■新楽(しんがく)
日時:7月26日(土) 16時30分~22時
新楽は「人に魅せる祭り」。若衆が万燈を担ぎ、勇壮に舞い踊ります。
スケジュール:
・全町集合(東陽町)…16時30分
・全町一斉舞(東陽町)…17時~17時10分
・全町一斉舞(広小路通り)…19時50分~20時25分
・ふれあいタイム(広小路通り)…20時25分~20時40分
■本楽(ほんがく)
日時:7月27日(日) 16時50分~22時
本楽は「神に捧げる祭り」。秋葉社内で各町による神前舞が披露されます。
スケジュール:
・全町集合(広小路通り)…16時50分
・神前舞(秋葉社)…17時40分~20時35分
・全町一斉舞(広小路通り)…21時~21時10分
◆アクセス
・名鉄刈谷市駅から徒歩約5分
・名鉄・JR刈谷駅から徒歩約15分
・公共施設連絡バス「かりまる」バス停(刈谷市役所)から徒歩約10分
交通規制図
※二次元コードは本紙参照
◆注意事項
・当日は、会場周辺で交通規制を行います。来場の際は公共交通機関を利用してください。
※交通規制図の全戸回覧はなくなりました。
・交通規制に伴い、かりまるは一部運行内容を変更します。詳細は、市HP(【ID】1001743)をご覧ください。
・時間帯ごとに通行可能道路が変わりますので、注意してください。
・天候などの状況により、規制内容が変更となる場合があります。
・路上駐車はご遠慮ください。
・ドローンなどの利用は、事故防止のため、おやめください。
▽進行ルート
※詳しくは本紙をご覧ください。
問合せ:市観光協会
【電話】23-4100