くらし SDGSあれこれページ

ニュースなどで聞くけれど、あまりよく知らないSDGsに関するキーワード。
そんなキーワードを事例を交えて解説・紹介していきます!

■今月のピックアップキーワード
▽食品ロス
食品ロスとは、まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食品のことです。食品ロスには、事業活動をともなって発生する事業系食品ロスと各家庭から発生する家庭系食品ロスに分けられますが、令和4年度の推計値によると、両方を合わせた日本の食品ロス量は約472万トンとなっています。SDGsのターゲットでは、食料の廃棄を2030年までに世界全体で半減させることを目標としています。

■取組ピックアップ
▽ハッピークレヨンプロジェクト
近年、多くの企業が社会貢献活動や地域貢献活動に取り組むようになってきました。
その中で、名鉄ホテルグループでは、SDGsの基本理念「誰一人取り残さないこと」に賛同し、2年前から食品ロス削減を目指したフードドライブ活動、学習支援活動、キャリアデザイン活動の3つの活動を通して地域貢献に取り組む「ハッピークレヨンプロジェクト」という子どもたちを応援する活動を行っています。従業員の家庭にある手付かずの食品や家庭で使わなくなった学用品を持ち寄り、必要としている方に届ける活動です。
この寄付活動は、過去5回実施され、食品や辞書、ランドセル、鍵盤ハーモニカなど多くの物品が必要としている方々に届けられました。
名鉄小牧ホテルでは、2年前から(一社)愛知子ども応援プロジェクトを通じて社員の皆さんが育てたお米をこまき市民活動ネットワークに寄付しています。そのお米は市内の複数の子ども食堂に配布されています。また、グループの別のホテルでは、ビュッフェで余った食材を利用し、子ども食堂も開催しているとのことです。
文具や食料品等は外国にルーツを持つ子どもたちに学習のサポートを行っている団体「一色コスモスサポート学習の会」を通じて必要としているご家庭に届けられています。

◇仕掛人の声
現在、「ハッピークレヨンプロジェクト」に取り組んでいる名鉄小牧ホテルの稲垣さんに心境の変化を聞くと、「ハッピークレヨンプロジェクト活動を始めたことによって、自分たちが提供したものを困っている方に届けられ、喜んでいただけることが本当に嬉しいと感じることができました。関心を持っていなかった社会問題にも気づくことができ、今後も積極的に関わっていきたいと思うようになりました。また、地域の方や部署をまたいで人と繋がることができて、見識が広がり自分の成長に繋がりました」と話してくれました。
(稲垣 恭子さん)

[実施・協力]
名鉄小牧ホテル、一色コスモスサポート学習の会、こまき市民活動ネットワーク

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※詳しくは本紙36ページの二次元コードをご参照ください。

問合先:こまき市民活動ネットワーク
【電話】54-2811【メール】[email protected]