くらし 福祉のお仕事 第10話

新城市には「新城市福祉従事者がやりがいを持ってき続けることができるまちづくり条例」があります。福祉に関わる仕事は多岐にわたり、私たちの生活に欠くことはできません。やりがいと魅力ある「福祉のお仕事」を隔月で紹介します。

■コミュニティソーシャルワーカー(CSW)
これまでの社会保障制度では、高齢・障がい・子ども・生活困窮の各分野の専門的な相談支援機関につなぎ、情報共有やニーズ把握などを行い課題解決に向けた対応に努めてきました。
しかしながら近年では課題が複雑化・複合化したケースが増加し、従来の支援体制ではケアしきれない事例が顕在化されています。
こうした状況から社会福祉法が改正され、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応するため「重層的支援体制整備事業」が新たに創設され、新城市では令和6年4月1日から施行されました。
今回は重層的支援体制整備事業においてコミュニティソーシャルワーカー(以下CSW)という役割を担う仕事について紹介します。

◇CSWとは
CSWは地域において支援を必要としている方を把握し声を聞き、関係機関や地域住民と連携し自立に向けた個別の支援を実施します。それと同時に個別の課題の中にある地域の課題を見出し、地域の課題に向き合い、地域のあり方を共に考え働きかけていきます。
社会福祉協議会に業務を委託しており、社会福祉協議会に所属するCSWが支援を行っています。

◇CSWの声(新城市社会福祉協議会CSW)
年齢、障がいの有無などに関わりなく、様々な問題や生活のしづらさを抱えている世帯や、支援が必要なのに受け入れを拒んでしまう方、支援がまだ行き届いていない方への訪問相談を行っています。
また、地域の方々とも協力しながら、関係機関の役割を整理し、支援の方向性を検討する支援会議への出席や対象者が社会との繋がりを持てるためのお手伝いをしています。
支援会議を通じて、これまで関わることがなかった関係機関同士の繋がりができ、対象者が地域で安心してそのひとらしい生活ができるための方法や生活を応援する仲間づくりをしています。
一方で、事業が開始されてまだ1年経過しておらず、CSWの存在や役割が知られていないという現状があります。支援を必要としていても行き届いていない方を早期に発見するには地域住民との連携が不可欠になります。そのためにもCSWが地域に出て、地域住民や関係する機関と関わっていくことが重要です。
これから、CSWが地域にお邪魔することがあると思います。「どこに相談したらいいかかわらない」「あの人大丈夫かしら」といった方が見えたらご相談ください。

問合せ:福祉課
【電話】23-7624